概要
太陽のせいだと嘆いていた自分が彼女に惹かれたのは、きっと太陽のせいだ
ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり】 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054891743810
参加作品です。
◇ ◆ ◇
高校二年生の夏。海斗は訪れた親の実家付近の海で、一人泳ぐ陽子と出会う。泳ぎが苦手だった海斗は、陽子との日々で泳ぐ楽しさを知っていく。
元の街に戻る前日。陽子は「秘密の場所」に海斗を連れ出す。飛び込んだ海斗は、その水中から海面に煌きらめく太陽を見た。
海斗がキスをすると、陽子は「さよなら」と言い残し、去っていった。
翌年、同じ場所に海斗はいた。飛び込み、水面から再び顔を上げ、そこにはもう陽子が居ないのだと実感する。
以来、その海面の輝きを「陽子」と呼んでいる。
参加作品です。
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高校二年生の夏。海斗は訪れた親の実家付近の海で、一人泳ぐ陽子と出会う。泳ぎが苦手だった海斗は、陽子との日々で泳ぐ楽しさを知っていく。
元の街に戻る前日。陽子は「秘密の場所」に海斗を連れ出す。飛び込んだ海斗は、その水中から海面に煌きらめく太陽を見た。
海斗がキスをすると、陽子は「さよなら」と言い残し、去っていった。
翌年、同じ場所に海斗はいた。飛び込み、水面から再び顔を上げ、そこにはもう陽子が居ないのだと実感する。
以来、その海面の輝きを「陽子」と呼んでいる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!純粋ゆえに不器用なひとの辿る、ひと夏の苦味
最初にお断りですが、企画作品の中でもまだ全ての作品を拝読できたわけではありません。
そして以下の感想は、個人の感想の域を出るものではなく「君はそう思ったんだね。よかったね」で流される程度のものでしかありません。
そういう前提の上で感想を書かせて頂ければと思います。
今回拝読させて頂いた企画作品の中で、個人的な”惹かれるか否か”の分水嶺があるとすれば、
それは「この作品はお題ありきじゃないな」と思えるところがあるかどうか、という点でした。
と言うのが、企画で提示されたお題プロットは、率直に言えば素材そのままだと「そうはならんやろ」としか思えない筋書きな気がしたからです。
「そうはならんやろ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世の中は不条理に満ちている。当たり前のようで、受け入れ難い真実。
一つのあらすじを元に、様々な作者様がご自身の個性を織り込んで物語を紡ぐ自主企画。
そんな興味深い企画のために書かれた作品の一つが本作となります。
始めに、今から書く感想はあくまで一読者に過ぎない私の解釈を元に感じたり考えたりしたものです。
このように前置きせねばならないほど、読者に様々な解釈と感想を抱かせる、不思議な魅力のある作品だと思います。
*
『この世界は不条理に満ちている』
このフレーズは、作中に複数回登場します。
“大事なことなので(以下略)” という認識に添うならば、この「不条理さ」が本作そのものなのではないかと思うのです。
心に傷を抱え、鬱屈した思いを胸に秘めて祖父母…続きを読む