第24話 お狐様商品の搬入を手伝います! (5)
まあ、今僕が説明をした通りで、妖狐の小夜には、幼少期からの人間の異性に対してトラウマがある。
だから僕以外の人間の事が信用できないし。直ぐに恐怖を感じて畏怖するみたいだから。僕は自身の妻である小夜を一人で置いておくことが心配で仕方がない。
いくらこの平和な令和の時代でもさ。
まあ、こんなわけもあるから僕は、ただひたすら慌てふためき。我が家の車に積んである商品を降ろす為のコンテナ台車を『ガラガラ』と音を立て勢い良く走らせながら、小夜の許へと向かう。
すると周りの様子を恐る恐ると見る小夜の姿が僕に目に映ったのだよ。
「小夜~。待たせたね~。台車を借りてきたよ~」と。
僕は小夜へと明るい声色で声を大にして叫びながら呼んだ。
他人の目を気にすることもなく。
すると小夜は、僕の声に気が付き、こちらを見ながら嬉しそうに声色を高く弾ませながら。
「おかえり」と告げてくれたから。
僕も小夜に「ただいま~」と、明るく笑みを浮かべ告げた。
でッ、その後僕達二人は仲良く、我が家の愛車であるハイエースの荷台から商品を一つずつ運び、台車へと積んだのだ。
それも夫婦仲良く会話をしながらだよ。
◇◇◇◇◇
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