第10話 帰宅後…… (1)
「ふぅ~、やっと準備が終わった……」
思わず嘆息……。
そして独り言を漏らす僕なのだよ。実はね、先程自身の住んで居る一LDKのアパートの中に、お狐さまを運んだ僕なのだが。結構彼女は大きくて重たいから、一人で二階まで抱いて連れ上がるのには苦労をした。
まあ、女性だから重たいと思うのは、彼女には大変に失礼かも知れないけれど。本当に一人でのお姫さま抱っこは本当に辛かったのだよ。
ッて。何故僕が彼女のことが女性だとわかるかだって?
そりゃ、彼女を僕の部屋で横にする時に尻尾がずれた時に、玉が二つついていなかったからメスのお狐さまだと直ぐに思ったわけなのだ。
だからそれ以降は、お狐さまのことを『彼女』と、呼んでいるわけなのだが。取り敢えず仕事から帰宅したばかりの僕だから、夕飯も済ませていないので、今から食事にします。
う~ん、それにしても? 彼女は全く目を覚まさないのだけれど。本当に大丈夫なのか?
と、彼女の身を案じる僕だった。
◇◇◇◇◇
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