第17話 ある日の朝です! (2)

 だから僕は驚愕──。慌てふためきながら自身の横になっている体を起こして、キッチンへと繋がる扉──。


 まあ、一つしかないけれど、その扉のノブを握り、『ガシ、ガシ』と、音を立てながら扉を開ける。


 するとそこには、銀色の美しい髪を持つ異国風な長い髪を持つ女性が、産まれたままの姿で立ちながら料理……。朝食という奴を作っているのだよ。


 だから僕は彼女に「君は誰? 女神さまなの?」と、訊ねた。


 すると彼女は、只今卵焼きという奴を作っていたのだと思うのだが?


 彼女は卵焼きを、作る手をとめて、僕の方を向き。


「自分の妻の顔を忘れたかえ~?」


 と、逆に訊ねてきたから。


「えっ? もしかして、小夜なの?」


 銀髪の美しい女神のような女性に僕は訊ねたのだ。


「うん、そうじゃが、どうかしたのか婿どの~? 何かしら、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしているのだが。妾以外の女子おなごが、今日この部屋に訊ねてくる予定でも入っていたのかのぅ~?」


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