概要
多くの方にご愛読いただき本当にありがとうございます!
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正義のヒーローが好きだった。
今は、正義のヒーローなんて大嫌いだ。
反吐が出るほど、大っ嫌いだ。
今年から大学生になる赤尾雄一が通う大学では「学生は皆部活に参加することを強制する」などという馬鹿げた校則があった。
「楽そうだから」と選んで訪れた文芸部だったが、そこは世間一般で言うところの「文芸部」とは少し、いやかなり、むしろ完全に違うものだった。
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カクヨム初投稿作品となります。慣れないこともあり、まだまだ未熟ですが、ゆっくりでも誠心誠意書かせていただきますので、どうぞ皆さまお付き合いくださいませ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ヒーローとはこういうものなのか、と思うかも
主人公の大学生赤尾雄一は文芸部に仮入部したつもりだったが、そこはそれを隠れ蓑にした違うものだった。
一見中学生に見えるちっこい部長、桃宮胡桃はお悩み相談というか、正義のヒーローになりたいとか言う。
赤尾はその後正式入部し、そして・・・・・・どうなるのかは、読んでからのお楽しみという事で。
冒頭にあった赤尾の少年時代の出来事。
ヒーローになろうとする夢を砕かれ傷つき、それでヒーローが嫌いになり、ずっと・・・・・・
もしかすると人生のどこかで、彼と似たような経験をされた方もいるのではないでしょうか。
それともしあんな教師がいたら子供の頃ならともかく、今ならどうしてやろうかと思わ…続きを読む - ★★ Very Good!!抜錨
クズがたまたま教師をしていたせいで、一人の少年の人生が大きく打撃を受けた。ああしたクズは徹底的に糾弾してさっさと社会から退場させねばならない。
重要なことはもう一つあって、打撃を受けた少年の精神を回復させねばならない。こちらも非常に困難だった。極めて幸運にも、良き仲間に恵まれているようでほっとしてはいる。
本作は『正義』を根幹としつつも、既述した二点から伸びた枝が青々と葉が伸びている。
少し違う例え方をすると、『正義』という確固たる柱にクズ自身とクズのせいで現れた二匹の蛇が絡みつき毒を滴らせ続けている。
エピソードとしては痴情のもつれが目立つが、個人的には副部長が一番気に入った。ど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!<(_ _)> できることなら第二話まで読んでほしい!
PVを見るとWeb小説に向いた構成ではないためか、第一話で辞めている人も多い。
しかし、この作品はぜひ第二話まで読んでもらいたい。
そのころにはドラマにはまり、第三話が読みたくなっていることだろう。
大学生という子供と大人の境界線にいる人間が、子供時代に持っていたものと失っていたものを大人時代にどう活かしていくか……その様子が描かれている。
これはむしろ、若い子ではなく大人時代を長く生きた人間にこそ、響く物語なのかもしれない。
特に私にはよく響いた。
かつて正義のヒーローにあこがれた者にとって、この作品は鼓膜を破るのではないかというほど大音響となって心に響き渡るはずだ。
もちろん、若い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「ヒーロー」は、きっとあなたの心の中にも。
かつて正義のヒーローに憧れていた少年赤尾は大学生になり、ひょんなことから文芸部に入ることに。正義のヒーローと文芸部、一見結びつかないような組み合わせですが……
初めはラノベでよくあるトンデモ部活ものみたいな感じなのかな?と思っていましたが主人公の心情が丁寧に書かれているせいか違和感がなかったです。若者ならではの青臭い感情が眩しいですね。特にラストの熱い展開は胸に込み上げるものがありました。
文章も構成も自然で、内容がスルスルと頭に入ってきて、頭の中で映像化してしまいました。
ヒーローになりたいという思いを抱えたたまま大人になってしまった主人公と、それを取り巻く個性豊かなキャラクターたちが魅力…続きを読む - ★★★ Excellent!!!元気が出るお話
ちょっと斜に構えた主人公、それを振り回すように引っ張るちっこい先輩。
その時点で読み進めるのを決めたのは内緒。
昔憧れていた夢は壊されて、傷つけられて、諦めたはずなのに、何故か急に目の前に出てきて。
燻っていた火が息を吹き返すように再び盛り返すそれは、青春と言うにも少し青臭くて、けれどとっても素敵な気持ちになって。
正義とは何かなんて大人になるにつれて、否――もとからよくわからないものだけれど、きっとそれは案外単純明快なものかもしれない。
主人公の成長具合と言うか、熱血に戻っていく様が、最後は勢いよく先輩すら引き戻す熱量が、見てて微笑ましくて、同時にスカッとさせてくれる作品…続きを読む