元気が出るお話

 ちょっと斜に構えた主人公、それを振り回すように引っ張るちっこい先輩。
 その時点で読み進めるのを決めたのは内緒。

 昔憧れていた夢は壊されて、傷つけられて、諦めたはずなのに、何故か急に目の前に出てきて。
 燻っていた火が息を吹き返すように再び盛り返すそれは、青春と言うにも少し青臭くて、けれどとっても素敵な気持ちになって。
 正義とは何かなんて大人になるにつれて、否――もとからよくわからないものだけれど、きっとそれは案外単純明快なものかもしれない。
 
 主人公の成長具合と言うか、熱血に戻っていく様が、最後は勢いよく先輩すら引き戻す熱量が、見てて微笑ましくて、同時にスカッとさせてくれる作品でした。

 とてもおもしろかったです。
 
 

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