概要
食事って本当にめんどくせぇなぁ――
何を食べても美味しいと思えない僕の、淡々とした日常。
タイトルは食物語(たべものがたり)と読みます。
※作中に登場する飲食店は全てフィクションであり、実在する団体には一切関係がありません。また特定の飲食物や人を非難・中傷する意図は一切なく、あくまで「主人公」の個人的な主観、価値観に基づく描写であることをご了承ください。
タイトルは食物語(たべものがたり)と読みます。
※作中に登場する飲食店は全てフィクションであり、実在する団体には一切関係がありません。また特定の飲食物や人を非難・中傷する意図は一切なく、あくまで「主人公」の個人的な主観、価値観に基づく描写であることをご了承ください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!今までにないグルメ小説
「不味そうな食レポ」というタグに惹かれ、読み始めました。
主人公の若者が、彼の空想上の友達(?)である"くらやみももこ"と飲食店に入り、そこでの食事をレポートする内容となっております。
と書きますと、本作はありふれたグルメレポート本の類かと思われますがそうではありません。
主人公は暗い性格であり、また少しどんくさくもあるようです(そこも魅力的なのですが)。彼と食事の席を共にする"くらやみももこ"は主としてツッコミ担当で、主人公とのやりとりは夫婦漫才のようなコミカルさと温かさがあります。2人の会話に明るさがあるため、愚痴の多くなりがちな食レポとの間で絶妙なバランスが保たれています。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異能バトル文体のような二十二歳無職の食レポ小説
どうしてこの主人公は、某ジャンクフードチェーン店での食事で、ここまで大仰に表現出来るのだろう――半ば呆れつつ、げらげらしつつ、最終的にはちょっぴりしんみりする。まあそれなりに充実していそうな、ある一日。
「くらやみももこ」という美少女(推定)の形をした「心の闇」と会話しながら、主人公は入店、注文、実食とそれぞれのタスクを重々しくこなしていく。そのさまは完全に異能バトル文体のケレン味に満ちていて、なんでこれしきの出来事をここまで大げさに語れるんだ!? と目をみはる。
最初から最後まで、ただ大げさな食レポと言えばそうなのだが、エピローグは少し考えさせられるものがあった。何かを食べたいと思った…続きを読む