胴体少女は彼氏を想う。

第22話 人工口を整える。

　俺は、母さんが水鶏奈（くいな）の人工口の元になる舌をりようしてこれから俺は彼女の頭部の一部を再生する手段を考える事にした。

　確かに水鶏奈（くいな）を救う為に何か方法を考えなければならないと思いながらこれから自分自身の工作で水鶏奈（くいな）の人工口を設計する事にした。

　設計すれば間違いなく他の胴体少女も救える要因が作れるから尚更だ。

　脳のなくても胴体にある内臓がそれぞれの意思を強く持てば脳が失われても生きている状態がいつまでも続くと感じた。

　つまり、子宮や小腸を中心にそれらが脳に代わる新しい脳機能や脳細胞を得れば間違いなく大きな効果を生み出せると思った。

　だから母さんに用意した材料を確認した。

「なぁ、母さん。材料としては特殊なチューブと入れ歯、そして特殊な口で大丈夫だよな。」

「えぇ。大丈夫だよ。水鶏奈（くいな）の口はそうやっておくことで頭部が失って無事に過ごせる環境を既に整えてある。」

　つまり、頭部を失っても体の臓器が脳細胞を持っていれば独自に行動できる神秘さを感じながら胴体少女は脳から外れた内臓が独自に行動し生きて動く人間だと改めて感じた。

「成程。つまり、頭部を失っても小腸や大腸が独立していればそれでも十分に役立てると思えるんだな。」

「その通りだ。この技術を上手く利用すれば新しい医療技術で体の方は無事に保管される実態が明らかになるからな。」

「解った。」

　俺は彼女を救うには胴体だけでも無事に生かしてくれる状況なら非常に助かっている状況を感じつつ、俺は水鶏奈が喋れる状況を作ろうとした。

　幸い、水鶏奈（くいな）の下は冷凍保存されていたのでそれを元に利用すれば間違いなく水鶏奈（くいな）の口は復活して非常に良くなると思っている。

　だから俺は彼女を救い出す為のあらゆる方法を考察しながらこれから俺ができる事を出来るだけ進めようと思った。

「なぁ、水鶏奈（くいな）。」

　俺は水鶏奈（くいな）が喋る事は不可能だとわかっていた。

　それでも、彼女の下が無事に生きていれば間違いなく喋る力を持てると俺は感じていた。

　だから彼女の頭部を死なせてしまった罪深さは俺から見ても非常に悔しいとすら感じると非常に公開した。

　故に、俺は彼女を救い出す使命を考える為に様々な状況を駆使して彼女を救わねばならないと感じた。

　その為に、俺はまずは人工口に舌を入れて口から下は無事に治ってきたと見ていた。

「どうだ。耕哉。」

「あぁ、水鶏奈（くいな）の舌と人工口は非常に良くなっている。頭部を失っても退部がこうして生きていればこうして無事に行かせるのはなんか不思議な感じを受けるんだけどね。」

「そうだな。私もそれはそう感じているから大丈夫だよ。」

　胴体に脳細胞が強くあれば脳がなくなっても非常に強く生きて行ける状況は非常に多く生まれるのは何気にわかってきているな。

　だから俺は本当に水鶏奈（くいな）を救う為にあらゆる方法を模索しながらこれから本気でそれを調べようとしていた。

「成程。つまり母さんもそういう医療技術を利用して頭部を失っても生かして行ける方法があると考えると胴体にジというものが宿る事は頭部にはジがない事と同じだよね。」

「そうだ。そもそも魂もジも胴体しか宿らない。だから首を失っても医療技術が進めば体だけ永遠に生かす事は十分に可能だし、頭部は人工知能などで代替わりできる事は非常に大きくなるんだよ。」

　つまりジや魂は胴体に宿り、頭はあくまでも脳を動かすだけの役割しかない事か。

　残酷だが、それが現実だと思うと胴体だけになっても生きて行ける理由がはっきり分かった来た気がした。

　そしてそれは人工知能を上手く利用すればさらに何か起こると俺は感じ…、

「成程。つまり、人工知能を上手く利用すれば頭部を失った人間でも胴体だけ生身の人間で魂とジと人工知能を組み合わせれば強い生命力を生み出す状況ができるんだな。」

「あぁ、そうだ。だから私はその技術を応用すれば影武者もできるし、金で転ばない人間も生み出す事は大いに可能だと思っているからそれはそれで非常にありがたいと思う。」

　成程。

　つまり、人工知能が頭部を失った人間を胴体とリンクして生かす最良の方法だとすれば人工知能を用いた技術になっているのだと感じてきた。

　だから人工知能と胴体再生技術を合わせれば臓器が人工知能を支え、人工知能も臓器に命令を避ける故にそういう安全性も向上できると感じた。

　そして頭が悪い人間でも頭部だけ人工知能にすれば賢い人間ができるのは何気に納得できるような気がした。

　つまり魂とジは何れも胴体にしか宿らず、頭部はその役割を持たない組織構造だとすれば非常に合点が行く。

　だから頭部を失った彼女達が人工知能で再生すれば意外と一般的な人間よりも感情的で優しい顔をするのだと感じた。

　つまり、頭部だけ取り換えて胴体の病気は治る事例も多くあり、防水性を上手く出せば頭部と変わらない知能を持ち出す事もできると感じた。

　それに腸の方が脳みそより賢いから人工知能が一般的な人間より知能が上回れば、腸と強調する考えが根付く。

　そう俺は考えた。

　そして俺は、人工口を完成させ、これからチューブを気管支と接合させれば大丈夫だ。

　そして俺は水鶏奈（くいな）の人工口を完成させ、彼女の口を人工口として再生する事が出来て一安心した。

「耕哉君。」

「水鶏奈（くいな）。」

　彼女の視界はないことを解っている。

　けど、視界はなくても体だけは無事な事からこうして無事に話せる環境が生まれている。

　つまり、彼女は体は次第に良くなっている事を考えると頭部を失っても生きて行ける構造は非常に大きいなと感じた。

　だから俺は彼女が口だけでも無事に生きてくれるだけで非常に嬉しいと思い、これで本当に再生出来たのだと感じた。

　故に後で水鶏奈（くいな）の話ながら今の状況をじっくりと話す状況が生まれて一安心した。

「耕哉君。私は無事に元に戻ったの?」

「いや。視界はないでしょ。」

「確かに…。」

　俺はこれから水鶏奈（くいな）に重要な話をしようと思った。

　そうすれば彼女に何か話せる状況が生まれるならそれを俺が支援するべきだと思うから尚更だと…、

　そう俺は思った。