第21話 人工口を考える。

 俺は水鶏奈くいなが非常に食べたいものが食べられない状況をどうやって打破しようかと悩んでいた。

 それを考えながらこれからどうやって彼女の口をどうやって与えようかと悩んでいた。

 今の状態じゃ喋りたい事も喋れない状況に彼女は非常につらい思いをするし、死なないけどそれが続けば劣悪な労働にもはっきりと批判できなくなる。

 さらに食べたいものも食べれない状況が生まれるも非常に気にするのも当然だ。


 だから人工口があれば、彼女の普段の食事にも非常に問題ないと俺は感じたからだ。

 しれ故に彼女の人工口を作り、彼女の首がなくても無事に食事制限なく食べられるものが必要だと俺は感じた。


 勿論、首がなくても胴体があれば小腸や大腸、心臓や胃袋、子宮などが首をなくしても無事に生きられる事を理解しているのでその点は大丈夫だ。

 だから首がなくても安心して過ごせられる状況が作られると彼女はおそらく喜ぶかなと感じた。


 人間の脳みそがなくても胴体に脳細胞があれば、首がなくても胴体で思考し、機能を維持出来るからその点は大丈夫だ。

 故に俺はそういう視点を持ちながら、俺は彼女達の首をどうやって修復するのか考えながら作業を進めようとした。

 それ故に俺は彼女の人工口をどうやって作ればよいのか考えていた。


「なぁ、耕哉。」


「どうしたんだい。母さん。」


「耕哉が水鶏奈くいなの件について非常に悩んでいるから私が助けてあげるよ。」


「ありがとうございます。母さん。」


 俺は母さんが非常に水鶏奈くいなの件について非常に助けてくれる状況を作ってくれると思うと本当に水鶏奈くいなが良くなる方法があるならそれを参考にしようと思った。


「実は私は水鶏奈くいなの舌だけは別に保存していたけど大丈夫か。」


「あぁ。母さん。ありがとう。つまり舌だけは取り除いて火葬せずに保存した訳だな。」


「その通りだ。俺はそう聞くと私は非常に安心するぞ。」


「ありがとう。で、何で舌だけを残した理由が知りたいんだが、何故なのか話してほしい。」


「なぜだって言わても舌を残さないと人工口ができないからだよ。だから、舌だけは残したのは彼女の発音を喋らせる上で非常に大事な臓器だと思ったからだよ。」


「そうか。でも、母さんは水鶏奈くいなの舌を残してあげるだけでも非常に嬉しかった。」


「だな。胴体少女は脳死するのが由来だから脳みそ以外は残す事は大いに可能だ。現に舌は絶対に残さなければならないのもそこにあると私は思っているよ。」


「了解。つまり脳以外は基本的に大丈夫だと聞くと俺は非常に嬉しくなるね。」


「本当に耕哉。私も協力するからあんたも手伝ってくれよ。」


「勿論だ。母さん。」


 俺は母さんがなぜ、水鶏奈くいなの舌を冷凍保存したのか大体、わかって来た気がする。

 それを聞いただけは普通の人はぞっとするが、胴体少女で生活上、不安がある場合、耳と舌だけは保存される様にしているそうだ。

 目は視界が見えなくても十分に生活できる部分が非常に多いから大丈夫なのだが、舌は喋る部分がある事、耳は相手の話を聞く際に非常に大事な状況が生まれるからそうしているだけだと思った。


 それ故に俺は、耳と舌だけが残された理由はそういう意味だったんだなと思った。

 それなら間違いなく合点が行くし、脳が芯で胴体だけ生きる理由が何気にわかって来た気がした俺は、胴体少女がどうやってなるか理解してきた。

 舌や耳はある程度、消毒が必要なのが分かっているし、それをしないと非常に危ないのをわかっているからすぐには作る事が出来ない。


 大して胴体は首がなくても普通に平気でいられる状況が形成され、小腸や大腸などが脳機能の代わりになれば十分になると思うと、確かに合理が行くのだと思った。

 故に人工口をどうやって作ればよいのか非常に考え物で悩んでいた。


「なぁ、母さん。なんで舌と耳だけはしっかりと残していたんだ。」


「耕哉。あんたにはわからないが、舌があれば人工口になったとしても無事に要られる確率が非常に高いと私は思っているからだ。」


「つまり、舌が声帯などを意識する可能性が十分にあるからだろ。」


「その通りだ。声帯を昨日させる部分はきちんと残しておけば後は人工口を作る上で非常に大事だからな。」


「成程。」


 俺は人工口には彼女の舌が必要なのは何気に納得し、その舌と耳の機関だけは大事にされている理由が何気にわかって来た気がする。

 確かに目と鼻は生命的にさほど、影響する場所ではないのでそこまで重要じゃないが、口は喋る部分と食べる部分があるので残さないといけないのは納得した。

 だから俺はその口と耳を大事にした理由はそこにあった。


「ほれ、特殊な冷凍庫を開けてみればわかるぞ。」


「了解。」


 母さんの指令でこれから人工口を開けた俺はこれから彼女の舌と耳の期間を見る事になると少し恐怖だった。


「本当だ。これが水鶏奈くいなの舌か。凄くきれいな舌でまるで生きているときは変わらないね。」


「そうだ。彼女の舌を残す事で大事な機能は残される事を私は分かっている。そして脳と目は死んだら他の内臓より腐りやすい。だから脳と目は別として口と耳は摘出して残したのはその為だ。」


「成程ね。つまり脳と目は腐りやすいから胴体少女として生かすには不適合だとそれで最初は首を切断して胴体だけ生かすのは何気にわかって来た気がした。」


「そう。胴体だけ生かせば胴体独自で行動できる事は証明されているからね。」


 俺は母さんの話を聞いて頭部が保存できない理由を聞いて納得した。


 そう聞くと俺は非常に嬉しくなるから尚更だと…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る