第20話 活発的な臓器。

 俺は水鶏奈くいな優真ゆまと共にゲーセンを終え、これから例の台湾料理店で辛い料理を食事しようと思った。

 俺が例の台湾料理店に行こうとしたのは当然ながら俺があの辛い担担麵たんたんめんを克服しようとする思いがあったからだ。

 確かに水鶏奈くいなの顔は見えないがそれでも彼女のそれを克服したいところを俺は見たいから尚更だ。


 加えて、優真ゆまはあの台湾料理店の手羽先料理が非常に大好きで食べたい思いがあるから、非常に寄りたくなったのだろう。

 あの香辛料の聞いた手羽先料理は非常に食べたいのは当然だと思うのは誰しもが思うのは当然だ。

 それ故に俺は彼女達の為に料理を食べに行こうと思った。

 それは優真や水鶏奈くいなの為にもなるから。


「なぁ、優真ゆま。お前は例の台湾料理店で例の手羽先を食べたいらしいけど、大丈夫か?」


「あぁ、大丈夫だ。私はあそこの台湾料理店で辛い麻婆豆腐まーぼーとうふを食べて凄く感激した。それで料理の手本にした位だから凄く美味しく作ろうと感じたんだ。だから、あそこの台湾料理店には凄く感謝している。」


「ふ~ん。そうなんだ。俺もあそこの台湾料理店で凄く辛い担担麵たんたんめんを何度も食べたけど、途中で失敗した事が多くて凄く恥ずかしい思いをしたから今度こそ、この料理を食べて今度こそ成功したいんだ。」


「そうなんだ。だったら麻婆豆腐まーぼーとうふ担担麵たんたんめんを共に食べようか。」


「あぁ、そうだな。なら、食べようか。」


「そうだね。」


 優真がそう思うなら俺もその麻婆豆腐まーぼーとうふ担担麵たんたんめんを食べたくなる。

 そう思いながら俺は水鶏奈くいながどんな反応するのか非常に気になった。

 すると天の声が聞こえて…、


 ―――うん。私も食べたいね。


 と俺は水鶏奈くいなの声を聴いて非常に嬉しくなって安心した。


「なぁ、優真ゆま水鶏奈くいなも寄りたいって聞こえたね。」


「うん、そうだね。耕哉君も私も水鶏奈くいなちゃんの声が聞こえるのはまさに私が信頼されているのと同じだよね。」


「そうだね。優真ゆま。」


 俺と優真はこんなに彼女が担担麵たんたんめん麻婆豆腐まーぼーとうふを食べたい思いがあると思うと凄く安心した感情が生まれると感じ、これから彼女に何か食べさせてあげたいと感じた。


 そして、匠―――ジャン―――という台湾料理店で食事すると非常に美味しい料理を味わえると思い、匠という台湾料理店に入っていった。


「では、お客様。何をご注文したいんですか…。」


「では、俺は740円の担担麵たんたんめんを1つ。それでミニ麻婆丼まーぼーどん大辛を一つ。」


「で、私はスパイシー手羽先揚げを1つ注文するぞ。」


「はい。ご注文は以上ですか。」


「はい。」


 俺はこれでご注文は全部、終え、これから担担麵たんたんめん麻婆丼まーぼーどん、そしてスパイシー手羽先揚げを食べなければならないと感じた。

 すると、俺は水鶏奈くいなの右手をそっと繋ぎ、彼女の臓器の鼓動を感じ取る事が出来た。


―――凄い。彼女の小腸や大腸が凄く活発的な動きをして凄く安心出来る状況が生まれた。何か、彼女が麻婆丼まーぼーどん担担麵たんたんめんを食べたい意思があると今までにあり得ない位の臓器の鼓動を感じ取る事が出来るとは俺も少し甘くなったのかなと感じる。


 俺は彼女がこんなに生きたい意思が今までなく強い意志があり、それは同時に俺と水鶏奈くいな優真ゆまの3人で過ごしたい思いがあるからこそこういう意思が強く現れるのだと感じた。


 だからこそ、俺は彼女の生命力の強さは医学の進歩で不老不死になっただけでなく、自殺出来ないからこそ強く生きたい思いがあるのだと俺は感じた。

 その為には俺は彼女を守ってあげたいなと感じた。

 彼女の胴体は永遠に残される事を考えると恐らく、死を与える権利が失われる事は間違いないと思い、これから俺はミニ麻婆丼と担担麵たんたんめん、そして手羽先揚げが来たらこれから食事を始めようと感じた。

 そしてこれらの料理が揃ったから食事を始める事にした。


「なぁ、優真ゆま。この麻婆丼まーぼーどんはおいしいよね。」


「ああ、この麻婆丼まーぼーどんは非常においしくて食べ応えがあって非常に嬉しい。」


「そうだな。さすがは優真ゆまだ。その味を食べられる状況を考えると非常に嬉しいと思わないか。」


「勿論だ。本来なら水鶏奈くいなちゃんにも食べさせたかったが、彼女は首がないからこれは刺激がありすぎて危険だといわれるからな。」


「あぁ、そうだな。胴体少女は凄く優しい人が多いけど、その一方で首がない故に何かしらの弊害が起きるかもしれない。」


 俺は水鶏奈くいなの首を無くした事に罪悪感を持ちながら麻婆丼まーぼーどんや鳥の手羽先、担担麵たんたんめんなどを食べて彼女を元気にさせてあげようと思うと非常に悔しくてやるせないと思った。

 こんな状況が生まれると何か自分でも罪悪感を持ちながらこれで良いかと思った。


水鶏奈くいな。」


 俺は彼女の罪悪感から水鶏奈くいなに話しかけ、彼女が首なない事への弊害がどんな状況なのか非常に気になった。


―――耕哉君。優真ゆまちゃん。私は首がなくからこの料理が食べられない事を悔やんでいるのだね。でも、その料理を見ているだけで非常に嬉しいから私は大丈夫だよ。


「聞こえたか。優真ゆま。」


「うん。私は聞こえたよ。耕哉君。彼女が大丈夫だと聞こえれば凄く私は嬉しいと思ったよ。」


「そうか。それはそれでよかった。だから2人で食べよう。」


 俺はこれから優真と共に料理を食べながら様々な料理を食べて味わおうと思った。

 そして彼女にどうやって人工口を与えようか非常に悩みどころだった。

 多分、そうしないと逆に彼女が不幸になるのが見えたから尚更だった。

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