第19話 胴体少女はテレパシーで相手に言葉を伝える。
俺は
それは、胴体少女は首がなくて言葉が喋れない分、相手にテレパシーを奥って相手に言葉を伝える点があると感じた。
同時に声が低い女子ならテレパシーの際には声を高くして伝える可能性が大いにある事も想定できた。
恐らく、声が低いと話しい事が伝わらない内容が大いにあるからだと俺は思っている。
というのも声が低い兄貴の声はたまに伝わってこない事が度々ある上、耳が届かない状況もあると思うから、胴体少女のテレパシーの際には女性らしい柔らかい高い声として伝えているのは首がない分、相手を伝える可能性が十分にある為だと思ったからだ。
それ故に、
そして、俺は学業を並立しながら
医療が進歩すれば確実に変わる事があるが、胴体少女がどうしてテレパシーを用いて相手の情報を伝えるのか今一つ分からなかった。
しかし、高い声を用いて伝えるのはやはり聞き取りやすさが理由だと考えられる。
実際に、言論人の多くは声が高い傾向にある。
それは声が高くないと伝えた情報が伝えられない事が度々存在するからだ。
低い声だと何を行っているのか分からない場合も非常にあると俺は時々、思うからだ。
だから、俺は胴体少女が高い声で伝えるのは実は訳があると解った。
低い声だと伝えられない内容でも高い声だと伝えられる内容が非常に多いと思うと、その話も納得できると思った。
だから元々、声が高かった
そう思うと俺の気分が非常に楽になったのは当然だった。
そして現在…。
俺は
「
しかし、俺の声は彼女に聞こえても彼女の声は直接、俺に届かない事を分かって言うのも何かなと思ったが、恐らく伝わると思った。
しかし、
「耕哉君。私は
「そうか。
「てへへっ。そうだよ。まぁ、私も彼女の声を感じ取れた事はそれだけ私が凄く安心出来る存在だと認識しているかもしれないね。」
「確かに、
お前が凄く可愛い顔して楽しい事を楽しむのはやっぱり彼女も
勿論、俺も聞こえるから大丈夫だ。
しかし、その声は直接こそ聞こえないが、彼女の胴体の生命力は非常に強くなっており、頭を失っても凄く生きている気持ちを感じ取ると確かに俺は彼女達がいるからこうしていられるのだと感じた。
「
「もう~。耕哉君ったら私と
「いやしてないから。勘違いするな。」
「そうか。でも、私は胴体少女として生かされるようになった事はきっと女性を大事にするきっかけになって私は凄く嬉しいと感じるんだよ。で、耕哉君は
「いいや、ないからね。」
「ふふっ。顔が赤くなっているよ。」
「あぁ、ばれちゃったか。でも、
「そうなんだ。私も
「あぁ…、そうだな。」
「しかし、耕哉君は女の子を大事にしたい気持ちがあるのも私にはわかるよ。」
「そうだな。俺も女性の遺体をバラバラにする輩はホンマに外道なクズだから許せない。だから、女性を大事にしない野郎は胴体少女に呪われても当然だと俺は思っている。それは
「ふふっ。耕哉君らしいね。」
―――そうだね。耕哉君。
「耕哉君。聞こえている。」
「あぁ、少しボケていたけど、聞こえていたよ。」
くっ、
俺も凄くお前の事が凄く好きだよ。
だって、お前は首を失って社会貢献が出来るし、その身体には強い波動と生命力が宿る。
魂は頭でなく胴体に宿り、胴体には『ジ』というものが宿っているからその事が俺には良く解ってきて凄く安心するんだ。
だから
お前は首を失ったとしてもお前が行きたい気持ちと胴体が様々な未練を残した魂が入って受け入れ、地縛霊を解放する役割を果たすなら俺はアンタがこうして生きていても凄く安心すると思った。
つまり、人間の魂は胴体に宿るから、医学が進歩すれば胴体だけ冷凍保存すればいつの時代でも身体だけは生きられる事を俺や兄さんが証明した。
だから、俺は
例え、未練を克服しても魂が胴体から離れる事はなく、彼女達は16歳を過ぎると老いが止まり、頭部以外は死ぬことが出来なくなる。
それは医学の発展でもあり、『ウー』という雑誌で魂と『ジ』の問題が出ているからこそ俺は彼女を大事にしたかった。
俺は男性だから彼女の胴体をいつまでも見守る事が出来ないが、仮に俺の魂と彼女の身体が互いに受け入れればきっと彼女を守れると感じた。
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