胴体少女は彼氏を想う。

第8話 彼女の共に本屋に向かう。

　俺は水鶏奈（くいな）の検査が終わったと、母さんと話し、水鶏奈（くいな）と共に本屋へ向かった。

　生憎、どこの本屋へ行くかは決めていないが…、

「水鶏奈（くいな）。お前はどこの本屋に行きたいんだ?」

　俺が水鶏奈（くいな）に出来ることは非常に限られている。

　だから、俺は彼女に何か本を読ませようと思っていた。

　************

　それから横浜みなとみらいにある上仙（うえせん）書店である本を探す事にした。

　すると…、

「水鶏奈（くいな）…。その本は…。まさか…。」

　水鶏奈（くいな）がある本を見つけた。

「水鶏奈（くいな）。ロシア語の文学に凄く興味があるんだね。」

「…。」

　俺は彼女がロシア文学に対して非常に興味を持っていた。

　故に彼女にその本を読ませて見ようと思った。

　すると…、

「水鶏奈（くいな）。貴様は、ロシアに凄く興味があるんだね。」

　俺はこの状況に困惑しながらも、彼女はこの本が凄く気に入ったので、題名を見てどういう本なのか確かめた。

　すると…、

『Новый Русский Инперить Предиденты Путина. (新ロシア帝国のプーチン大統領)』

　という題名のこの本を俺は確認した。

「水鶏奈（くいな）。貴様はこの本が好きなんだな。」

　今の水鶏奈（くいな）には顔が存在しない。

　彼女の頭は既に火葬されて骨になったからだ。

　けど、彼女の身体は頭がなくても凄く嬉しい波動を感じるのは俺だけだろうか？

　故にこの本のロシア語版を買う事でこの話を聞き取れるか考えていた。

「Алло!!（アロー） Тебе имя（テェビェ イミャ） в Куйна（フ クニガ）?」

　まぁ、今の彼女は首がないのでその話を聞き届ける事が出来ないが、それでもロシア語で話しかければ彼女に何か伝わると感じていた。

…確かに彼女に俺の言葉を言っても分からない。けど、彼女の首がなくなってもきっと聞き届けられると思うがな。

　俺は彼女に話しかけられなくても彼女が凄く落ち着いた態度で彼女と接した。

…耕哉君。Доброе Утро（ドーブラェ ウートラ）.

　今、天の声なのかわからないが彼女の声がした。

　しかも、「おはようございます」と聞こえたお陰で凄く落ち着いて彼女の声を聞き届けようとした。

…この本を選んで凄く面白く、こんなに優しい指導者がいるなんて思わなかったよ。

「あぁ、俺は貴様がいたからこそ俺は助かったんだ。例え、頭を失っても俺は貴様の身体を大事にしてやりたいんだ。お前は俺を助けてくれた恩人でもあるからな。」

…そう。私はロシアのプーチン大統領はあんたから聞いてけど、ロシア語の本で読むと彼の凄さがよりわかるような気がするんだよね。

「そうか。貴様はロシアの本を読んでプーチン大統領の良さを分かろうとしたんだね。」

　俺はロシアのプーチン大統領の本を読んだことがあるし、実物を見た事がある。

　本物の彼は背が低いながらも凄く威圧感があり、どこかしら風格を漂う雰囲気をした人かのは間違いなかった。

　強権で他国に対して容赦しない一方、庶民に対しては非常に優しいお方で俺も何度も救われた事がある。

　それ故に、彼の政治姿勢は王道志向に強く、覇道を政治姿勢に重きに置く日本や欧米、韓国などの西側諸国とは全然違う指導者だとはっきり分かった。

　西側の指導者には自分達の利益だけを求めるのとは対照的だ。

　ユンケラ首相は長期政権をやっているが、軟弱な安定でしか長期政権が続かなかったし、英国やフランスに至っては指導者が長く持たなかった。

　それに対してロシアのプーチン大統領は凄く強い基盤で風格を漂わせる雰囲気に俺は身体を震えながら彼なら信用できると思い、彼の盤石な安定があり、アメリカや欧米の支配者層と対立する気質が何よりも技術を確信させ、俺は彼らが仕掛ける人口削減計画に対立する方針を示した。

「水鶏奈（くいな）…。」

…耕哉君。私は…、

　確かに俺には彼女の声が聞こえる。

　彼女の声が直接は聞こえなくても天の声の影響で伝わってくる。

　故に俺は彼女に伝えたい事が沢山あった。

　だからこそ、彼女にこれからロシアに行って何か旅行しようと思った。

　それ故に俺は…、

　『Новый Русский Инперить Предиденты Путина.』

　という本を買う事を前提に、モスクワ地下鉄の写真集、女の子の体内の本を買う事にした。

そして、これから俺達が出来る事はロシアに渡航して彼と面会し、水鶏奈がどういう状態になのか確かめる事だった。

　同時に俺の兄さんにも久々に顔を合わせたいし、プーチン大統領と俺の兄さんと会えば何か解決できるかなと思うと凄くワクワクする。

　それに水鶏奈（くいな）と共にロシアに行けるのが嬉しいからな…。

　そう思いながら、『Новый Русский Инперить Предиденты Путина.』、モスクワ地下鉄の本、女の子の体内の本を購入し、これらが水鶏奈の状況がどんな状況なのか確認する事にした。

　そもそも、頭部がなくても身体だけで安定して生かす医療技術はロシアから作られた医学で俺の母さんもそれを応用している。

　だからこそ、女の子の胴体を生かす医療技術も元は欧米支配者層の人口削減計画を阻止する為に作られたものだ。

　それ故にロシアに行って何か事情があると思いながら、ロシアへ行く準備を始めようと思った。

　そうすれば、水鶏奈（くいな）の身体がどんな状況なのか分かると思うから…、

　例え不利な状況でも俺は後悔しない覚悟があるからな。