第7話 彼女のお腹に脳細胞が沢山、埋まっている。

 頭を失った水鶏奈くいなと共に俺は彼女の為に医学の本を選んでいた。


「なぁ、水鶏奈くいな?お前のはどんな本が好きなんだ?」


 俺は水鶏奈くいながどんな本が好きなの凄く気になる。


 俺は彼女がどんな本を選ぼうが、彼女がこれから、本当に好きな本を読む事で様々な問題を解決できると考えていた。


「えっ、胃腸の本について読みたいんだ。」


 へぇ~。彼女は頭を失った代わりに胃腸の本を凄く読みたいと思うのは意外だった。

 俺はある意味、そのギャップ萌に顔を赤くして、彼女に惚れてしまった。


 でも、頭を失った彼女の身体を見ると凄くエロくてドキドキする。

 ただ、エロく見えている訳でなく頭がないからこそ身体の感触などが良く伝わってくるから余計にドキドキし、心臓がバクバクしてくる。


 俺は彼女の身体について凄く気になりながらも、彼女の身体がどんな様子なのか調べたい願望が強くなってきた。


 何だろう。

 彼女の首がなくなってから俺は彼女に凄く好意を持っていて、彼女の身体のあちこちを見たくなる。


すると、母さんが俺の様子を見て…。


「耕哉。お前は水鶏奈くいなの身体が気になると、凄く心臓がバクバクして好きになるんだな。」


「母さん。水鶏奈くいなの状態がもう、分かったの?」


「あぁ、彼女は頭が失ってもそれに代わる脳機能が既にお腹の中で備わっている。」


「頭がないのにお腹の中に備わっているってどういう事だよ!!母さん…。」


 俺は頭がないのにお腹の中で脳機能が備わっている様子を聞くと、彼女の身体が凄く気になって仕方なかった。

そして水鶏奈くいなの身体の状態が非常に気になりながら、彼女の身体を確かめようとした。


 すると、水鶏奈くいなの胴体が、俺に触れられた事に気付き…、


「えっ、水鶏奈くいな。お前、俺にお腹の音を聴診器に介して聞いてくれって…。」


 彼女のお腹の音を聴診器に介して聞いて欲しいと手話で俺に伝えたので、母さんに聴診器の件で聞く事にした。


「母さん。」


「耕哉。どうした?」


水鶏奈くいなが自分の身体の様子を調べたいから、聴診器を貸してくれいないかな?」


「あぁ、私もあんたも水鶏奈くいなちゃんのお腹の中の様子「知りたいから、聴診器を介して彼女のお腹の音を聞いてみる事にしようか。」


「あぁ、そうだな。そうすれば分かる事もあるからな。」


 俺はその話を聞いて、これから水鶏奈くいなのお腹の様子を聴診器を介して聞く事にした。


「母さん。まずは胃の部分に聴診器を当てて聞けば良いんだな?。」


「あぁ、そうだ。それで胃の調子を聞いて欲しい。」


 俺は聴診器を介して彼女の胃の調子を聞いてみた。


「凄い。水鶏奈くいなの胃が頭を失っても未だに独立した臓器として元気よく動いている。」


「あぁ、その様だな。彼女の胃の中を見ると凄く綺麗な胃の動く音がするな。それで今度はお臍、即ち小腸の分を聞いてみな。」


「了解。」


 俺は母さんの指令で胃の次は小腸に聴診器を当て、その音を聞いてみた。


 凄い…。


 小腸が頭を失っても非常に高度な知能を持った生命体として他の臓器と協調しながら、元気よく生きている。

 俺はこの小腸の音を聞いただけで凄く綺麗な腸の音がすると思い、これから彼女の身体の様子を知る事が出来た。


「母さん。」


「あぁ、どうやら水鶏奈くいなの身体の様子を聞く事が出来たようだな。それと彼女の身体は手術や刃物などは凄く嫌がる上、病気できないから、首がない状態でずっとこの世で残りたいみたいだ。それだけ死が怖いんだろうな。」


「そうだな。俺は水鶏奈くいなの身体をより詳しく知りたいから聴診器を1つ借りても良いかな?」


「耕哉。アンタは本当に水鶏奈くいなの身体も性格も次第に好きになっていくようだね。虐めたり、助けたりするとその子が好きになるのは本当みたいだな。」


「あぁ、俺もアイツの身体を護りたいし、大事にしたいと思うのも、身体を後悔させたくない思いがあるからかもしれんな。」


「そうか。身体に首を失っても彼女が生きる事が出来たのは、身体の臓器に無数の脳細胞があった影響なのは確かだな。」


「そうだね。俺もそう思うわ。」


「だから、聴診器を借りたら、それを大事にしながら、彼女の身体には頭では味わえなかった事をこれからも味わってほしいと俺は感じたんだ。」


「そう?でも、耕哉が水鶏奈くいなを守りたい気持ちを忘れるなよ。」


「あぁ。」


これで俺は水鶏奈くいなの身体の状態が次第に解って非常に安心した影響からか、それを知る事で非常に安心出来た。


 だから、俺は彼女にこれからも良い思い出を残したい。


 そんな状況だから俺はこんな訳の分からない状況下でも彼女の身体を大事にして脳がなくても身体の臓器が脳に変わる機能をそれぞれ得た事は大きな功績だと感じた。


「だからこそ、耕哉。アンタが水鶏奈くいなの身体を護ってあげてよな。」


「母さん。俺に大切な言葉を語りかけてありがとう。」


「あぁ。だからこそ耕哉。お前はその心を忘れるんじゃないわよ。」


「勿論。で、この聴診器は貰っても良いかな?」


「あぁ、貰ってよいぞ。彼女の身体の様子をアンタも聞きたい事を分かっているからな。」


「分かった。それと彼女が胃腸を読みたいそうだが、借しても良いか?」


「あぁ、良いよ。水鶏奈くいなは頭を失い視界が失っているけど、身体の方は凄く元気な状態で生きているからそれで非常に助かるかもな。」


「御意。どうも。」


 俺は母さんから水鶏奈くいなと共に医者の勉強をする事で彼女の身体の様子を確認しながら、これから彼女の様子を見る事にした。

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