第15話 事実を聞いた優真がとった行動。
「
「う~ん。それは分からないなぁ~。」
私は胴体少女になったら
何故なら、女の子は少子化対策を名目に幼少期に特殊な細胞を予防接種目的で入れられ、身体の方は凄く頑丈に育ちながらも頭部が16歳を過ぎると追わない以外は普通の人間と同じくしを迎えてしまうからだ。
一方で、胴体の方は死ぬ事も閉経する事も、老う事も病気する事も出来ない身体になってしまうので胴体少女の死因の多くは頭部関連死以外の証拠は全くなかった。
熱中症になっても胴体の方は仮死状態を起こすだけで冷やしたり体内に水分を与えればすぐに生かされる状態に私は逆に怖いと思った。
胴体少女…。
彼女達は頭と体では寿命が異なる。
頭の方は人間と同じ寿命だが、身体の方は寿命いつ尽きるのか分からない位長い命を得てしまう。
それもただ、生きるのでなく頭部を失った状態でずっと生かされる事に私は恐怖を感じてくる。
「
「あぁ、1990年以降の日本や2000年以降のロシア、中国の新生児の女の子はこの細胞を付けられるからな。同時にそれは労働力確保や女の子身体を美術品として残しておく上でも重要な方策かもしれない。」
「どういう事。」
「実は俺の兄さんが胴体少女は大半の女子に生まれた頃から埋め込まれる細胞で胴体は女子高生あたりの年代になると不老不死になるが、頭部は不老だけで死はいずれ来るようにしてある。」
「へぇ~。」
私は
「しかも、この細胞は前立腺とY染色体があると拒否反応を示す事から、女の子しか効果が出ないし、男の子がそれを装着すると逆に急激に老いる可能性があると俺は読んでいる。」
男の子に産めると急激に老いると思うと他にも染色体異常からダウン症を生み出す可能性が十分にあると私は感じた。
つまり、前立腺とY染色体がない事は女の子ならその効果を十分に発揮できるけど、男の子なら逆に老いて死んでしまうのは逆に恐怖を感じた。
「つまり、政敵の新生児の息子にこの細胞を埋め込めば…。」
「当然。ダウン症に陥って政治家になれなくなる。」
私はこの細胞は女の子には利があるけれど、男の子には逆に害がある細胞だと気づくと私も胴体少女になってしまったと同時に政治家の息子にこれを埋め込めば染色体異常や前立腺に異常が出る。
そうなれば新生児の状態で早く命を落としてしまう。
―――それだけではない。
―――政治家は健康が第一の職業なので病気になると支持を失い政治家になれなくなる。
つまり、この細胞は男の子に埋め込めば女の子とは逆の効果を得てしまうのは当然だ。
前立腺の有無で効果が異なると少し私は恐怖を感じた。
私は胴体少女の細胞は女性の胴体だけいつまでも女子高生の状態で生かしておいて、女性の頭部と男性の命は非常に軽んじた細胞だと思うと少し憤りを感じた。
「
「あぁ、確かに頭だけはお別れしても身体はこの世に留まる程、怖いものはないからな。」
「うん。
「あぁ。それと胴体少女は女の子だけしか遺伝子しないから精子のX染色体細胞のみ遺伝するように作られている。卵子は老わないけど、男の子だったら遺伝する事はまずないから安心しろ。」
「そうだね。そんな事をしたら生態系のバランスが崩れちゃうからね。」
「あぁ。その通りだ。」
耕哉君は私の不安を除く為に胴体少女の遺伝子は女の子しか遺伝子ないといったのだろうなと感じた。
でも、胴体少女になった母親の息子を見ると確かにダウン症の形跡は見られない。
寧ろ、息子は元気だと分かると逆に一安心した。
私の首から下は死ぬことが出来ない身体だとすれば労働力にしても性対象にしても、美術展としても使われる可能性は大いにある。
それは首を失った
故に、私は胴体少女が起きた不幸を防ぐ為にも、これからは自身の頭を絶対に守ろうと誓った。
同時に私自身が胴体少女にならないように…、
胴体少女は身体に病気が起きない一方で頭部関連の病気は非常に深刻になる。
がん細胞は高い高熱で簡単に殺され、増殖する事はまずない。
けど、脳梗塞とかくも膜下出血などは確実に起こるものだとすれば間違いなく頭部を弱くしたうえで胴体が頑丈で免疫力が非常に上がっている事になると私は思った。
それ故に、胴体を絶対に失ってはならないと誓いながら、これからは絶対に頭を守ろうと決意した。
故に私も健康には気をつけないと
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