第12話 俺が出来る事…。
俺は、兄さんとモスクワ大学で勉強していた夜の事…。
兄さんの家に帰ってから、これから俺が水鶏奈に対して出来る事を考えてみた。
「耕哉。
「ったく。兄さんは本当に女の子好きだな。」
「あぁ、俺は女の子が非常に好きだし、身体の様子も確認したい。でも、不思議と中●しとか
「確かに、兄さんは女の子の身体を傷つけるのは凄く嫌な感じがする。でも、それは父さんも俺も同じだと思うから気にしなくても良いと思うから。」
「確かに俺達は、兄弟揃って女の子の身体を傷つけるのを非常に嫌がるのは、身体に傷を入れたくない思いが互いにあるからな。」
「あぁ、そうだな‼︎」
俺と兄さんは久々に話すと凄く面白くて楽しく会話できる。
でも、これから日本に帰ったら俺は本当の意味で彼女を支えなければならない重みも感じた。
そう思うと今の俺はモスクワから帰りたい気持ちは一切なく、寧ろ彼女と共にモスクワで過ごしたいとすら思いたかった。
「なぁ、兄さん。」
「耕哉。どうした。」
「俺と水鶏奈は、ここで少し考え事させても良いか。」
「あぁ、自由にやってくれ。ビザに関しては俺がプーチン大統領に言っておくから安心しろ。だから、暫くじっと考えてもらいたまえ。」
「ありがとう。」
俺は暫く考えたかったので、暫くは兄さんの家で考えようと思った。
すると…、
「
俺は彼女に首がない事を理解しつつ、首がない彼女は確かに表面上は見られている恐怖を感じなかったが、心理面では少し冷や汗すると感じた。
しかし、彼女の太ももの感触を確かめると彼女の頭が死んだ後でも凄く生きたい気持ちが伝わってくる。
これは決して偶然ではなく寧ろ、頭が失ったから逆に身体が一生懸命に行きたい気持ちがあると俺は感じ取れた。
「
俺は凄く後悔しながらもこうして彼女の身体だけが、無事に生きている事だけでも感謝しようと思った。
彼女が頭を失っても小腸・大腸などが多くの脳細胞を増殖すれば、頭部を失っても身体の臓器が脳に代わる機能を得る事で生きてゆけるのは間違いなかった。
いや、頭がないからこそ、彼女の身体や中身の性格などが良く解るんだと少し理解出来た。
彼女の身体だけの存在だからこそ、逆に中身や性格が分かるのは皮肉な事だが、口や鼻に関しては人工の口や鼻で補える事が分かると、人間に身体の不思議さをより感じ、その神秘さも知りたくなった。
「
俺は、彼女にどうやって償えば良いのだろうか…、
今の俺は、
頭では何も考えられない程、真っ青な状況に俺はなにをすれば分からなかった。
けれど同時に彼女の事が理解出来て嬉しかったから今は考える力がなかったかもしれない。
すると、兄さんが俺に話しかけ…、
「耕哉。女子高生の多くは身体を修復する技術や頭がなくても生きて行ける技術の影響で身体は半永久的に年取ることなく生きて行ける技術が確立した。それは少子化だけでなく外見主義を否定する最良の考えになると俺は思っているよ。」
「兄さん…。」
確かに、少子化だけでなく外見主義を否定する事は大いにあり得るといっても良い。
古今、異性愛、同性愛ともに外見主義が蔓延っている事に警鐘を打つためには女の子は身体だけ生きた方が幸せな場合もあると俺は解っていた。
顔がない事で人間は中身で判断する事もしばしある事からも理解出来た気がしてならない。
そう考えると外見主義は身体のスタイルが良くても顔が悪ければ不幸な人生を送る可能性があると思うと、俺は水鶏奈の身体だけが生きていけるならそれで良かったと考えた。
女性の顔の容姿ばかり見る人は子供っぽいし、外見主義が強いと思う。
そしてゲイの男性の多くは筋肉マッチョで経済力のある男性ばかり好むから結果的に不幸な人生を送ってしまう。
そう考えると顔の容姿が悪くても身体の太っていなければ彼女の達は頭を失った方が十分に生きてゆけると思うと一体、幸せは何なのだろうと感じてしまう程だった。
***********
すると
「
俺は
女の子のお臍は千差万別で個性があっても良いと思う。
だからピアスで痛めつけるのは自分の身体、特にお臍を大事にしていない証拠だし、ピアスで可能すれば最悪、お臍を失う事を俺は知っている。
だから、
首がないからこそ、女の子の性格などで判断できる凄さがあると俺は思うと、少し嬉しかった。
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