第23話 生活に支障が亡くなった水鶏奈…。

 俺はようやく人工口ができた影響でこれから水鶏奈くいなにこれから重要な話をしようと思っていた。

 なぜなら、彼女は頭部がない事を理解しておらず、さらに視界がない状態で生きている事は既に俺も明白だったからだ。

 それを放置すると彼女が非常につらい思いをするのが俺にとっては非常に嫌だったから、なおさらに言わねばならないと実感した。

 だから俺は人工口になっている以上、彼女にこれからの生き方についてしっかり話、人工口の件について話そうと決意した。


水鶏奈くいな。」


「大丈夫だよ。耕哉君。」


 どうやら水鶏奈くいなは俺が見えなくても不思議と話してくれる状況に俺は凄く安心し、涙も流れそうだと感じた。

 彼女が自立して喋れる状態になっている事に非常に嬉しいと感じる場面がここでもみられたから猶更だと感じた。

 故に俺は、彼女が非常に元気な声を聴いたおかげで、俺は今の彼女なら絶対に何か話せると思いながらこれから彼女との話を始めた。

 俺が伝える事を言いながら今の彼女のこれらの話が受け入れられるかと。


「そうか。水鶏奈くいな。お前がそういわれると俺は凄く安心する。けど、お前の頭部はもうないんだ。」


 俺はつらそうな顔で彼女にその件をしっかりと話した。

 恐らく、それを知ると彼女も辛い思いをするだろうと。

 しかし、彼女はその言葉を聞いてむしろ…、


「うん。わかっている。頭部が失われて人工口になっている状況が既にある事を私はわかっているから…。」


 と受け入れる発言を聞いた事で俺は少し安心した。

 それを聞いた俺は…、


「あぁ、そうだな。水鶏奈くいなが頭部が無い事を受け入れられるのが凄く嬉しかったよ。」


 と素直に安心した言葉を返答した。

 俺は彼女がここまで自分の現状について非常に理解している状況に凄く驚愕した。

 けど、彼女が既に胴体人間になっている状況をしっかりといわないと彼女自身に不幸な自体が起こりうる可能性があり得るから猶更だった。

 そして彼女が胴体少女になっている件について話そうと思ったので…、


「で、水鶏奈くいな。お前は胴体少女による影響についてどう思っているんだ?」


 についてしっかり語った。

 すると水鶏奈くいなが…、


「さぁ、私にはわからないよ。けど、死なない、閉経できない体、首がなくても胴体は生き続け、今でも生きている感触だけは判るけどね。」


 と語り頭部が無い事を除いて不思議と来ている感触に俺は不思議さを感じた。

 勿論、それを聞いた俺は彼女のこれからが不安だったので…、


「あぁ、そうだ。だからこそ、警戒しなければならない。なぜなら、首がない上、死ぬ事ができない胴体にされた事は子供がいつでも生まされるリスクがある事、そして労働として使われる可能性が大いにありうるんだから気をつけな。」


 と警告した。

 それを聞いた彼女は…、


「つまり私は死ぬことが出来ないのを逆手に取らされ、さらに首がない事を言い殊に胴体少女として体や労働などを平気で利用される訳なんだね。」


 と語り、少し不安そうな顔で彼女は語った。

 それを知った上で俺は…、


「あぁ、厳しいけど、これは事実だ。そして胴体少女は死なないが故に生きて地獄に合う可能性も大いにありうると…。」


 と深刻な顔で彼女にこれからの辛さをしっかりと話そうとおもった。

 すると彼女は…、


「…。そうなんだ…。」


 と案外、すんなり受け入れた。


 俺が厳しい現実を受け入れる状況がここまで来ると思うとこんなに重くてつらい状況が来ているんだなと感じつつ、これから彼女の体を聴診器で調べてみた。

 そして水鶏奈くいなのお腹に聴診器を当ててこれから彼女のお腹の音を聞くと…


「すごい。水鶏奈くいなの腸内は凄く元気になっている。小腸も大腸も特別な免疫力を持っていて、この腸内環境と腸に多くある脳細胞が首を失ってもいまだに生きてる要因なのだと俺は感じてくるよ。」


 と彼女の内臓が生きているだけで安心した。

 すると水鶏奈くいなはそれをまるで受け入れる行動になったのか…、


「そうか。でも、私の心臓や胃袋、子宮などにも多くの脳細胞があって、それで体がそれぞれの臓器を支えながらさらに脳に頼らなくても生きて行ける構造になっているから私はこうやって生き延びられたとおもったね。」


 と語った。

 それを聞いた俺は凄く安心して…、


「あぁ、そうだな。そういう感情があるからこそ俺はお前の事が非常に好きなんだと感じてくる。だから本当に水鶏奈くいなが首を失っても生きている様子を見ると俺は凄く嬉しくなってしまうね。」


 と語った。

 そして彼女は深刻そうな顔で俺に何か伝えようとした。


「うん。頭はもう、遺骨になってしまったけど、体はまだ肉体として残っているから意外と頭を失っても体はこのままずっと生かされる。そして自分の頭は体と共に大事に保管されて、残されてゆき、それが標本にもなれるならそれはそれで有りかなと思うよ。」


「だな。水鶏奈くいながそういう生き方を選択できるなら仮に首を失った胴体少女となってもずっと生きれる確証があるんだと俺は思ったよ。」


「本当に、そうなんだね。耕哉君。でも、私はそう思うと非常に嬉しくなるな。」


「あぁ、そうだね。そうする事で、お前が無事に生かされれば非常に俺も嬉しくなるから余計にそう思うな。」


「うん。」


 俺は首がない水鶏奈くいなの様子を見ると彼女は確かに首こそないけど、生きたい気持ちがここまで強い事を感じた。

 そしてミイラや死んだ人間は頭部を火葬させる必要がある。


 それは脳から臓器は腐ってゆくことが主な要因だが、もう1つは目を開くと不吉な予兆が出る事が要因とされるので、体は脳細胞を植え付けて首から下だけを生かすことでそういう不吉な予兆を無くし、胴体少女になっても幸運を呼べる状況を作りだすのが最優先になるのだと俺は感じた。

 だから頭部が骨だけになっているのに対して、首から下が未だに生きている状況が続いている。

 寧ろ、首から下は死ぬことができなくなった以上、ずっとこの状態で生かされることは明白なのかもしれない。


 だから俺は胴体だけの人間になってもこうやって安心して生かされる状況は以外にこういう理由なんだなと感じた。

 そして若い女性の胴体だけを冷凍保存する事がタダで行えるのも実は少子化対策なのだと思うと非常に合点が行く状況だと感じた。

 そして水鶏奈くいなと共にこれからパーティーをしようと思いながら、これから俺の母さんと共に料理の準備をした。

 そして料理を終えた後、これから俺は水鶏奈くいながこれからも平穏であると祈りつつ皆で盛り上がった。

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