4話 2日目前編

「おーい!早くしないと遅れるぞー!」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!忘れ物は確認して…おわった!」

「じゃあ駅向かうから、またね。」

「またね。」


 尻尾もふもふさせて貰えばよかったな…ん?ギンギツネさんどうしたんだろう?


「そういえば肆さんはキタキツネと似てたわね。」

「えっ!本当?」

「確かに…言われてみれば似てなくもないかも。」


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「おお、結構な人乗ってるな!」


[この電車は境収環状線急行 人鳥台、者張図書館方面行きです。次は人鳥台、人鳥台。The next station is Pengindai. PPPステージ最寄駅です。]


「今日、PPPのライブがあるらしいぞ!」

「えっまじ!?」


「7割ぐらいの人降りてったね。」

「やっぱりPPPは人気ね。」


[この電車は境収環状線急行 者張図書館、輪胎公園たいやこうえん方面行きです。次は、者張図書館、者張図書館。The next station is Japari-toshokan.ジャパリ図書館最寄駅です。

平鹿城へらじかじょうへおいでのお客様はお乗り換えです。]


「ここでジャパリパークの歴史を知ろう!」

「そうだな。」


「あの班だけだな。」

「真面目な班もあるんだな。」


[この電車は境収環状線急行 輪胎公園、湖畔方面行きです。次は、輪胎公園、輪胎公園。The next station is Taiyakōen.合戦場最寄駅です。

獅子城らいおんじょう針林はりばやしへおいでのお客様はお乗り換えです。]


「ここだな。おーいみんな降りるぞ〜」

「「「「ぐ〜っ…はっ!」」」」

「みんな起きたね…」


「あの班はここで降りるのか。」

「あの班らしいね。」


[この電車は境収環状線急行 湖畔、迷宮方面行きです。次は、湖畔、湖畔。The next station is Kohan.ビーバーとプレーリーの家最寄駅です。 ]


「ここでは誰も降りないのね。」

「これが『でんしゃ』っスか…これは流石に作れそうにないっスねぇ…」


 あ!湖畔コンビだ!


[この電車は境収環状線急行 迷宮、案院橋方面行きです。次は、迷宮、迷宮。The next station is Meikyū.地下迷宮最寄駅です。

地下道ばいぱす高山麓こうざんふもとへおいでのお客様はお乗り換えです。]


「今日はどこにいくの?」

「博士たちが建築して欲しいものがあるっていってたのであります!」

「じゃあ…逆方向だね。」



「「え〜っ!」」

「ちょうど隣の駅止まるみたいだしそこで乗り換えなよ。」

「そうするっス。」

「ありがとうであります!」


[この電車は境収環状線急行 案院橋、鯖名中央方面行きです。次は、案院橋、案院橋。The next station is Aninbashi.ロープウエイはお乗り換えです。

大板だいいた鯖名境さばんなさかい河馬池かばいけ太木ふとぎへおいでのお客様はお乗り換えです。]


「ついたわね!」

「ロープウエイが小さいの忘れてた。」

「これは3人ずつ2回だな。」

「でも戻す人も必要だから…」

「まず僕、稲梓、巌根で行く。で、僕が戻ってくる。次に岸里、久寿川、肆でって岸里が戻ってくる。最後に僕と岸里が行く。こんな感じでいいか?」

「いいぞ。」


「一人くらいなら運ぶのに…」

「うわっ!」


 トキか…びっくりした…


「じゃあ玖漆を運んでもらおうか。」

「了解したわ。」

「わーい!」

「石動、動じないな。」

「とりあえずいってくる!待っていてくれ!」

「了解。」


 ちゃんと上まで登れるかな?アニメでは「つらい」って言っていたが…


「…そういや久しぶりに2人になったね。」

「あぁ。でもまた邪魔が入りそうだ。」

「ここで何してるの?」

「ここでロープウェイが戻ってくるのを待ってるんだが…そうだ、今乗ってる3人組に戻ってこなくていいと伝えてくれ、あとトキに戻ってきてと伝えてくれ、僕たちをカフェのある高原まで運んでくれないか?」

「ショウジョウトキにお任せなんですけど!」

「ふぅ、これで時間短縮できるな…ん?どうした久礼?」

「すごい機転があるなお前。」

「なめてもらっちゃ困る。」


その後頂上にて…


「「「「「「「「ついた〜!」」」」」」」」

「戻らなくていいのは助かったな…足が疲れた…」

「お疲れ様。」

「みんな〜早く早く!」

「2回運ぶのってこんなに辛かったのね…ロープウェイってすごいわね。」

「伝達役と1人しか運んでないから楽勝なんですけど!(ドヤァ)」

「かばんちゃんあんな所通ってたんだね…気が気じゃなかったよ…」

「おっ?そうか?お前下しか見てなかったからな…そりゃそうだ。」


キィー


「ふわぁぁぁぁぁ!いらっしゃぁぁぁい!ようこそぉ!ジャパリカフェへ!どうぞどうぞ、ゆっくりしてってぇ!…って言っても来ること聞いてたんだけどにぇ…フヘヘへ…」


「ここの紅茶、飲んでみたい!」

「はいどうぞぉ!」

「お茶は苦手なんだよね…」

「さとう?ってものもあるよ?」

「じゃあ全員でいただくか!」

「お昼ご飯もここで食べるんでしょ?じゃぱりまんためておいてよかったよぉ!」

「それじゃ!」

「いただきます!」


〈まず無しで飲んでみるか…〉


ゴクッ


「おいしい!」

「でしょ!」

「香りがいいな。」


「にっがーい!」


 やっぱり苦かった…あれ?玖漆も?


「砂糖砂糖!」

「玖漆も苦手だったのか。」

「初めてだったんだけど…やっぱり無理だった…」


 こんだけ苦いんだもん。いっぱい入れてもいいよね!


「お、おい、お前ら入れすぎじゃ…」

「「へーきへーき!」」


ゴクッ


「「おいしい!」」

「おまえらそれ砂糖の味しかしないんじゃ…」

「ではここで一曲…」

〈おいトキが歌うぞ?〉

〈かばんちゃんはどうともなかったし、羽だけ見てればいいんじゃないか?練習もしただろうし。〉

「ショウジョウトキも歌うんですけど!(ドヤァ)二人合わせれば歌もよくなるはずなんですけど!(ドヤァ)」


 !?


「曲名は…」


 ここからの記憶がない。まあなんとなく理由はわかるけど。


「そろそろ昼ごはんだにぇ!」

「ハッ!」

「おはよ!久礼!」

「僕は、一体…?」

「私たちの歌声に痺れてたのよ。」

「あっ…」

「じゃぱりまんどうぞぉ!はいどうぞぉ!」

「やっぱりおいしいね!」


 その後もみんなで談笑して…あっという間に時間が経っちゃって


「じゃあそろそろ行こうか。」

「今度はこっちの3人組がロープウェイ乗るのはどうだ?」

「いいね!」

「じゃあ今度はショウジョウトキが2回運んでね。」

「余裕なんですけど!」

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