ニュー学・ニュー部

0話 入学式

 僕は久寿川くすがわ 牟礼むれ駅東えきとう高校の1年生になったんだけど…


「校長先生からのお話です。」

「校長の中村橋なかむらばし 富雄とみおです。楽しい高校生活を送ってください。」

「以上で入学式を終了いたします。」


…短くない?


 えっ?なんでこんなに短いの?普通長くて寝ちゃう生徒とかいるのに…まぁそれはいいか。

 さて、初日にやらなければならないことがある。このクラスにいる陽キャそうな人は…いた!て言うかなんか…


す ご い 人 だ か り が で き て る


 な、なんだあれはぁ!?えーっと、あそこの席は…


…誰だっけ


巌根いわね 真幸まさき君だよ。」

「あ…ありがとう…?」

なんだこの子怖っ!少し声に出ちゃっただけなのに!

「ところで…あなたは?」

「僕は恋ヶ窪こいがくぼ 高松たかまつ。よろしくね?あなたは?」

「う、うん…あっ、僕は久寿川 牟礼!よろしく!」


 昔っからこうだ。初対面の人と話すときはいつもどもっちゃう…はぁ…クラスの最底辺続行か…


その頃…


 俺は岸里きしさと 玉出たまで。今日から駅西えきさい高校か…この高校はいろいろな噂があるからなぁ…少し怖いなぁ…

 例えば高校の名前通り「校長先生は超!エキサイティン!な脳内だ!」とかな…


「なぁなぁ?駅西高校ってどっちだっけ?」


な ん か 怖 い 人 き た


「えっ?目の前にあるじゃないですか…」

「あっ、これが駅西高校なん?あり〜」


 誰だったんだろうあの人…後で久礼にも教えてあげよ…


 ……………………………………………


 入学式で校長先生の話あったけどいたって普通の先生だったな…話長いし…なんで「エキサイティンな先生」なんて呼ばれてるんだろう。まぁいいや。

 あいつは今年も陽キャ探ししてんだろうなぁ…で、失敗してそう。想像するだけで笑える。


「おっ!朝の人じゃん!おーい!」


 全く…クラス内でそんな大きな声出すなよ…てか呼ぶならそっちが来いよ。あっ、来た。


「朝名前聞くの忘れたけど何て名前なん?」

うわ、ウザ…でも怖い…

「え、えっと、岸里 玉出って言います…」

「そうかそうか!わいは千林ちばやし 大宮たいぐう!よろしくな!」


〜〜〜(その日の夜、SNSにて)〜〜〜


岸玉「今日変な怖い奴に絡まれたんだけど!どうしよ!」

久礼「お前もか…」

岸玉「俺の『怖い』の方が多分強いと思う。まず雰囲気、がたい、陽キャみたいだけど敵に回したら大変なことになりそう。」

久礼「うちの方の『怖い』は何か雰囲気暗いし、何か妬んで来そうな感じするな…」

岸玉「お前また失敗してんのwwwwww」

久礼「まぁ、またどこかで会って話そうね!」

岸玉「だな!」

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