第11話 魔法、そして召還魔法
「『フレーム・ロック』!」
俺は右手を刃物をこっっちに向けてくる男たちに向け魔法を叫ぶ。
「あ、あれ?」
魔法を唱えても何もおきない。
「ちょ、どうなっているのアイラ」
「魔法は放つ相手がどんな魔法を使いたいか魔法名とその魔法を想像しないと魔法は使えません」
「つまりあれか、魔法名だけ知っていてもそれがどんな魔法なのか知らないと使えないってことか!」
「はい。そうです」
なんだよ、魔法って言っても面倒くさいな。魔法名だけでは使えない、それがどんな魔法でどうなるのかを知ってなければ魔法は発動できない。
さっきアイラの「フレーム・ショット」を見ていたからどんなことになるか想像できて使うことができたが、今回はどんなことになるか想像もできなから発動できなかったのか。
「って、それじゃなんで魔法名を教えたんだ!」
「いえ、魔王様が聞いてきたので」
「今からどうするんだよ。あいつ等刃物持って襲ってくるぞ」
「大丈夫です」
アイラは綱を引き馬車を止める。
「魔王様はあちらの馬車の生存を確認を」
「ああ、わかった。アイラはどうするんだ」
「あの者達を片付けてきます」
そう言って男たちに向かって走っていくアイラ。
俺は言われたとうりに豪華な馬車に近づく。近くでも分かる豪華さだ。
すると馬車の陰からフードを被った男が出てくる。
「なんだ、お前1人で」
「1人と言うのは間違っている気が、俺ともう1人はあっちで乱闘をしているけど」
アイラの方をチラッと見ると素手で男たちを1人また1人倒していく。
思っていたけどやっぱりアイラって強いな。あれなら大丈夫だな。俺は目の前の敵をやりますか。
「それで格好をみるとあなたもあの男たちの仲間と見るけど」
「当たりだ。けどここで死ね、召還魔法『サモン』!」
男は地面に魔方陣を浮かび上がらせ、そこから魔獣を呼び出す。狼のようだが大きさが俺の知っている狼よりデカイ。
牙も鋭く、爪なんて今でも襲ってきそうなほどだ。それが3匹。
「おいおい、召還魔法とかありかよ」
さすが異世界。俺が知っている常識が通用しない。
「さあ、やれ!」
大きな狼が俺に向かって飛び掛ってくる。
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