ヘラクレスの死。しかし神へ

 さてそんなヘラクレスの最後ですが、ある王女に横恋慕しようとしていると聞いた妻に殺されてしまいます。


 といっても妻の方に殺意があったわけではなく、これを着せればヘラクレスの愛情を自分に留めることが出来る、と渡された衣を夫に渡しただけなのです。

 で、この衣にはなんと、ヒュドラの毒が仕込まれていました。ヘラクレスはその苦痛に耐えきれず、通りすがりの人に自分を焼いてくれるよう頼み、死亡します。

 妻の方も、ことの真相を知るなり自害してしまいました。


 うむ、苦労してますねえ。


 そんなヘラクレスは死後、なんと神々の座に迎え入れられます。ここに来て、ようやくヘラとも仲直り。彼女の娘である青春の女神ヘーベーを嫁として迎えます。めでたしめでたし


 ……まあ残された地上の息子たちは王様から追いかけ回されたり、なかなか故郷に戻れなかったりするんですが、これはまた別のお話。

 なお、ヘラクレスの孫は、マケドニア王国の建国したと言われてたりもします。

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