ゴルゴーン殺しの英雄・ペルセウス編 Ⅱ

 さて、ペルセウスの冒険はもうちょっと続きます。有名なある女性とのエピソードですね。


 メデューサの首を手に入れ、意気揚々と帰路についたペルセウス。途中、岩に縛りつけられた美女を目撃します。

 彼女の名はアンドロメダ。母親がポセイドンの逆鱗に触れたため、生贄にささげられていたところでした。


 アンドロメダに一目惚れしたペルセウスは、彼女を妻として迎えることを条件に彼女を救いだします。

 その際、生贄のアンドロメダを喰おうとしたサメと戦いますが……メデューサの首を見せつけ、一件落着。

 その後の結婚式ではアンドロメダの婚約者が襲ってきますが、これも石に変えてしまいましたとさ。


 妻をえたペルセウスは、そのまま無事に育った島へと戻り、自分に無理難題を吹っ掛けた男をやっぱり石にします。そして自分たちを助けてくれた漁師その人を島の長に。

 ペルセウスは母と共に、故郷へと戻ります。


 さて、孫のペルセウスが戻ってきたものだから、アクリシオス王は大慌て。国から逃亡し、ペルセウスは祖父の収めていた国、アルゴスの王となります。

 

 しかし預言はそこで終わりません。

 ある日アクリシオスは、競技大会に孫のペルセウスが出ることを知ります。やはり孫の活躍が見たかったのか、単なる興味本位か。彼はその競技大会を見に行くことに。


 会場ではちょうど、ペルセウスが円盤投げを行っている最中。

 しかし何の因果か、彼の手元が狂ってしまいます。予期しない方向へと飛んでいく円盤。

 ここまで書けばもうお分かりでしょう。そう、投げた円盤は運悪く観客の老人、アクリシオスに直撃。彼は死亡してしまいます。


 こうして預言は実現され、祖父を殺したペルセウスは、その領土を受け継ぐことを拒否。他の王と土地の交換を行い、別の土地にて王として過ごすのでした。

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