狂愛のメディア、登場

 イアソン率いるアルゴー船の一行は、様々な冒険を繰り広げながら、どうにかコルキスへと辿り着きます。あ、ちなみにヘラクレスは、途中立ち寄った島でおいてけぼりにされました。


 さてイアソンは、コルキスの王に金羊毛を渡すよう迫ります。もともと金羊毛はイアソン側の物ですので、ここは返すのが筋というもの。

 ですがコルキス王も、金羊毛を国の宝として扱っていました。そう簡単に返すわけにはいきません。というわけで、全員抹殺――と考えましたが、自滅を誘うことにします。また無茶振りですね。


 さてその内容は、火を吐く暴れ牛を捕まえ、畑を耕し、その後に出現する兵士たちを倒せというもの。

 イアソンは金羊毛を手に入れるため、この挑発を敢えて受けます。


 これをこっそり聞いていたのが、コルキス王の娘メディア。ギリシャ神話屈指のヤンデレさんです。


 メディアはイアソンに一目惚れしていました。というのも、イアソンを気に入っているヘラが、アプロディテに命じ、メディアをイアソンに惚れさせたからです。

 恋する乙女は一直線、と言わんばかりに、メディアはイアソンを援護します。持ち前の知識で、身体に塗っておけば焼かれない、という薬草を渡しました。これのお陰で、イアソンは暴れ牛で畑を耕し、兵士たちを倒すことに成功。

 更には金羊毛を守っていた竜を、メディアはお得意の魔術で眠らせます。こうしてイアソンは金羊毛を入手しました。


 状況を知ったコルキス王は当然激怒。娘メディアが協力していることにも怒り、二人を捕え、金羊毛を取り戻そうとします。


 イアソンたちは急いで出港します。が、コルキス王も軍を使って追跡。アルゴー船を追い詰めます。


 もう駄目だ、お終いだ、の空気になったアルゴー船の船員たち。メディアと金羊毛を返すべきでは、との案が出されます。

 反対するメディア。父親を裏切ってイアソンに協力した彼女には、このままイアソンと逃げるしかありませんでした。


 ここでメディアが一計を案じます。軍を率いている弟を誘き寄せ、さっくり暗殺してしまうのです。


 将軍の死亡に混乱するコルキス軍。その隙を突き、アルゴー船は危機を脱しました。


 この後、どうにか一行は祖国に戻ります。


 しかし、メディアの残虐行為はまだまだ続くのでしたとさ。

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