ミノタウロスを倒した英雄・テセウス編 Ⅱ
二人はどうにか追手を逃れ、ある島に逃れます。が、ここで二人はお別れに。アリアドネは妻として、アテナイの地を踏むこと張りませんでした。
この別れには二つほど説があり、ディオニソスがアリアドネを攫った、あるいは、テセウスがアリアドネに飽きて置き去りにした、と言われています。後者の場合、最終的にディオニソスが妻に迎えたそうな。
アテナイに戻ったテセウスは、王となり、善政を行った人物として人々に愛される存在となります。
しかしこの後も、彼は冒険を行っていました。この中では、当時10歳だったヘレネを誘拐したり、ハーデスの妻ペルセポネを攫おうとしたりしています。
また、こんなエピソードも。
彼の妻パイドラーが、女神アプロディテの策略により、ひとり息子を異性として愛してしまいます。パイドラ―は自身の愛を告げますが、当の息子は拒否。罵倒されてしまいます。
パイドラ―はそれらの事件が発覚するのを避けるため、衣類を裂き、部屋のドアを壊し、息子に襲われた、と演技をすることに。
テセウスは見事に引っ掛かります。怒りに任せて息子を殺しますが、のちにアルテミスから事実を聞かされるハメに。結果、パイドラ―は自殺、テセウスは嘆き悲しむこととなりました。
そんなテセウスの最後ですが、ペルセポネを攫うために玉座を開けていた最中、別の人物に王位を奪われてしまいます。
テセウスはスキュロス島の王、英雄アキレウスの義父であるリュコメデスの元へ。
しかしリュコメデスはテセウスを危険視し、崖から突き落として殺害してしまうのでした。
めでたしめでたし。
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