第23話2050年【疫病センター6】

 君嶋が説明した受け入れ難い真実を語り始めた蒼井。それらを説明した君嶋本人は、遊直と遊介そして稔と七穂らと診察室で玲人を囲んでいた。


 院内薬局の薬が保管させれている棚には、ありとあらゆる薬が収められている。気を利かせた安岡は、事前に一般的な軽い安定剤を玲人に与えていた。


 そのお蔭でなんとか平常心を取り戻した玲人は、レッドソウルになってしまった四人のカラーコンタクトレンズに覆われた眼球を見つめた。


 「君達が死体から<死者蘇生ウイルス>に感染したレッドソウルだったのか……」

 稔が言った。

 「あと他に四人いる。あんたは俺達八人の身を危険に曝したんだ」


 「話せば理解してもらえると思っていた。僕の考えが甘かった。本当に取り返しのつかない事をした。申し訳なく思っている」


 「いまさらだぜ」


 遊介が言った。

 「安全地帯を求めてここまできたのに、なんの意味もないじゃないですか……」


 君嶋から<ノア>への移住について聞かされた遊介の頬にも涙の痕があった。

 そして、遊直の頬にも……

 ゾンビマニアとは言え、リアルに崩壊した世界を望んでいたわけじゃない。


 ゾンビ映画の世界は何もかもが作り物。


 だからよかったんだ―――


 退屈な日常。想像の世界に一時的な興奮を覚えながら、楽しくホラー映画を観てポップコーンを頬張る。そんな日々が当たり前だった数日前が懐かしく思えた。


 そして、その日々はもう……二度と戻ってこない。


 世界中の人々がゾンビになってしまったら凄くスリリングだろう、なんて……よく馬鹿げた話を友達と繰り返していたが、いざ実際そうなってしまうと全然楽しくないものだ。


 寧ろ、元の世界に戻って欲しいと懇願する自分達がいる。


 ついさっきまでゾンビになってしまった姿に満足していた兄弟。しかし、それはこの事態が終息を迎え、元の世界に戻ると信じていたからだ。


 それと同時に、自分達もゾンビではなく、元の人間に戻れると信じていた。一時的なゾンビ体験で永久ではないと……


 「僕らは永遠にゾンビ……いえ、レッドソウルなんですね」唇を噛んで涙を堪えた遊介は玲人にたずねた。「これ以上の感染を食い止めるのがワクチンです。 でも……もし、ワクチンではなく抗ウイルス薬があったならと仮定したとして、僕達は普通の人間に戻れますか?」


 玲人は答える。だが、その顔には笑みはなかった。

 「残念ながら……生ける死体である君達の生命線は、とっくに切れてしまっている。ウイルスにより生かされているのだから、普通の死体に戻るだろう。そして<新型狂犬病ウイルス>の罹患者も……

 残虐な方法を用いらなくても、抗ウイルス薬一つで安らかな死を迎えられる。だが今はそれより、ワクチンが優先なんだ」


 落胆した遊介と遊直と稔。遊介が口を開くより先に、突然七穂が哄笑し始めた。そして息継ぎもなく怒りの台詞を捲し立てた。


 「あっはっはっは! あ―――! 笑える! 今はそれよりってどうゆう意味よ!? ふざけんなよ、おっさん! 

 ホント、素敵! 楽しいわね、楽しすぎて自殺したい気分だわ! 頭に銃弾浴びなきゃ死ねないのか。あたし的には手首を切りたいんだけど!

 てゆうか、こんな醜い身体にされて、挙句の果てにレッドソウルだらけの地上に置いていかれるですって!? あたし達は捨てられたのよ!」


 七穂の怒号に身を強張らせた玲人。なんて返事を返していいのかわからず、ただおどおどするばかり。

 「あ……」


 床に腰を下ろしていた安岡と守山は顔を見合わせ、同じ事を思う。

 (女もプッツンきたか?)


 安岡が七穂に言う。

 「安定剤呑む?」


 血走った眼を安岡に向けた七穂。

 「いらないわよ! そんなもの!」

 

 七穂を気遣う稔。

 「七穂、落ち着けよ」


 「これが落ち着いてられる!? バッカじゃないの!」


 七穂はTシャツを捲り上げ、悲惨な状態の胸の空洞を玲人に見せつけた。その赤い空洞を目にした玲人の顔が一瞬で凍りついてしまう。君嶋と稔以外の一同も、七穂の驚愕の上半身に目を疑うほどだった。


 「これで生きてるって言える!? あんたはこんなあたしを通常の人間と変わらないって言える!? こんなのグロテスクなゾンビの仲間じゃん! あたしにはゾンビにしか見えない!」


 レッドソウル化の必須条件は、頭部が無傷で腐敗が進行していないこと。それさえクリアしていたなら、死者は甦る。


 玲人自身、こんなにも悲惨な結果は想像していなかった。人間とは余りにも掛け離れすぎている。そして……今の七穂にとって気の利いた台詞など存在しないのだろう。玲人はどうしていいかわからなかった。


 「そ、その……」


 「あたしは結婚する予定だった。その彼とも連絡が取れないし、もしかしたら<新型狂犬病ウイルス>に感染して大暴れしちゃってるかもしれない!」

 七穂は泣きながら言った。それは切実な訴えであり、心の叫びだった。

 「普通の人間と変わらない姿なら、こんな最悪な場所に置いてきぼりになっても、いつか恋愛できるかもしれない!

 でも、こんな身体になってしまったら、例え婚約者の彼が生きていたとしても逃げていくわよ! 何がレッドソウルよ! ゾンビじゃない!」


 居た堪れなくなった君嶋が七穂を宥める為に言った。

 「心から君の事を想っているヤツなら、逃げていったりしない。君の身体じゃなく、君自身を想っているのだから。身体の傷があっても抱きしめてくれるはずだ」


 「だったら、君嶋さん、あなたにはこれが、この身体が女に見えるの!? あたしを抱ける!? 今すぐ、あたしを抱ける!?」


 戸惑う君嶋。

 「……。何言って……」


 稔は七穂の肩をグイッと引いた。

 「もうよせって」


 「ほっといてよ!」人差し指で君嶋を指し、声を荒立てた。「あたしを女だって思い知らせてよ! ねえ! できるんでしょ!?」


 はっきり言ってとばっちりだ。どう答えていいかわからないまま君嶋は言葉を口にした。

 「俺が抱けば女だと再確認できるなら抱いてやってもいいが……そこに心はないはずだ。それは多くの意味を持たない行為にすぎないだろう、お互いにな」


 その台詞の直後、七穂は防護服のヘッド越しに君嶋の頬を平手打ちした。バシン! と尖った音が室内に響いた。


 「サイッテー!」君嶋の返事が七穂の逆鱗に触れた。「随分と偉そうなのね! ホント、ムカつくわ!」


 突然頬を張られて驚いた君嶋は、一歩後じさり、守山に目をやった。その目は明らかに動揺していた。

 (俺、何か悪いこと言ったか?)


 軍に身を置けば、左右のどっちを見ても男だ。唯一の女は体育会系の凛のみ。一般的な女とは若干物事の考え方が違う。腕っ節も男並み。その為、日常生活において女心とは無縁の彼ら。


 ただでさえ鈍感な守山は首を傾げる。

 (さあ?)


 バタバタと足音を立てて、出入り口のドアへと向かう七穂。背を向けたままドアを開け、廊下に足を踏み出した。


 稔が「おい! 七穂!」と呼び止めるが戻ってきそうにない。怒り心頭の七穂は、勢いよくドアを閉め、診察室から出ていってしまった。

 

 遊直がボソッと言う。

 「こわっ。ガンギレだ」


 気まずい雰囲気が漂う中、七穂の兄である稔が君嶋に謝った。

 「すまない。ああ見えて結構気が強いんだ。血は争えないな。さすが俺の妹だよ」


 「それより……何故、七穂は怒ったんだ?」と君嶋がたずねると、


 最年少の遊介がポツリと返事を返した。

 「上から目線すぎかと。七穂さんは馬鹿にされたと思ったんじゃないんですかね? まぁ、フツーに考えればわかる事ですよ」


 遊直も言う。

 「デリカシーなさすぎ」


 ティーンでさえ気づくこと。自分を情けなく思った君嶋は、重苦しい溜息をつき、安岡と守山に目線を下ろした。

 「女心は難しいものだ。それもこれも、お前らみたいに野郎どもの中にばかりいるせいだな」


 その言葉をそっくりそのまま返してやりたい安岡と守山が思う。

 「…………」

 (よく結婚できたな、この人)


 玲人は七穂の悲惨な上半身に愕然とし、肩を落していた。頭を抱えて深い溜息をつく。実験当初、人々に夢を与えると思い込んでいた人類初の人工ウイルス性新薬。だが、現実はその夢とは程遠いかけ離れたものになってしまった。


 「僕が彼女の幸せを奪ってしまったんですね……」


 稔が玲人と君嶋に言った。

 「七穂の怒りは当然かと思う。だけど、それを話し合っても妹の身体は元には戻らないし、俺達の人生も帰ってこない。だから貴重な時間を無駄にしない為にも、俺的にさっさと肝心な本題に入りたいんだけど」


 憔悴しきった顔を稔に向けた。

 「ああ……。僕に聞きたい事があるんだよね」


 早速疑問をぶつけた。

 「既に罹患者の俺達はさて置き、ウイルスが不活化するまで市民はここに籠っていればいいのか?」


 当然、人体実験を行った上でのデータである事を伏せて説明する。

 「はい。それが賢明かと思います。実験の結果……<死者蘇生ウイルス>に関しては空気感染しますが、<新型狂犬病ウイルス>は通常の狂犬病同様、空気感染しません。

 但し、皆さんもご存じの通り、唾液や血液には注意してください。それから、絶対にありえないと思いますが性行為でも感染します」


 安岡が鼻で笑った。

 「<新型狂犬病ウイルス>の罹患者とヤルってか。随分とベリーハードなオナホールだな。嵌めるのに一苦労だ」


 守山も口元の端を緩ませた。

 「よせよ、こんな時に笑わせんな。思わず化け物の喘ぎ声を想像しちまったじゃねえか」


 下話が苦手な玲人は顔を強張らせたが、稔は安岡と守山のふざけた会話を無視して続けた。

 「なるほど、それならウイルスの不活化後は、外に出てレッドソウルをぶった斬れるわけだ。俺も仕事で色々と危険な目に遭遇してきた。だから腕っ節には自信がある方だ。軍人に負けじとぶっ殺してやるぜ」


 遊直が言った。

 「僕らは腕っ節には自信ないけど、何とか頑張ってみるよ」


 続いて遊介が言った。

 「レッドソウルには三タイプありますよね。まず、自分達のように死体から<死者蘇生ウイルス>に感染したレッドソウルと、生体から感染したレッドソウル、そして<新型狂犬病ウイルス>に感染したレッドソウルです。それらは僕らから見ても、何もかもが明らかに異なります。

 ここで一つ提案なんですが、呼称を変えるべきだと僕は考えます。同じ呼称だからこそ市民の皆さんに同類だと思われるんですよ。勿論、便宜的なものではなく、しっかりと定義を行った上での話です」


 遊直が納得した。

 「俺も賛成。守山さんも<新型狂犬病ウイルス>の罹患者を“化け物”って言っただろ? 確かに凶暴なアンデッドモンスターにしか思えないし。特に人肉喰ってる姿はゾンビそのものだ」


 玲人は唇を結んでから真摯な面持ちを見せた。

 「君達の意見は御尤もかもしれない。だけど……こんな事を言ってしまえば、君嶋指揮官にまた化学者のエゴだと言われてしまうかもしれませんが、<新型狂犬病ウイルス>の罹患者も感染前はごく普通の人間だった。

 家族を持ち、人を愛し、温かな心を持っていた。そして間違いなく、そこには赤い血の通った魂があったはずなんだ。

 だからこそ、僕は呼称についての定義を敢えて行いたくない。

 忘れたくないんだ、彼らが僕らと同じ人間だったって事を―――

 脳裏の深淵に追いやられた過去の記憶の中で、きっと彼らはもがき苦しんでいるはずなんだ」

 双眸に涙を溜め、声を詰まらせた。

 「ウイルスを生み出してしまったのは僕なのに、無責任にもその命を救ってあげる事ができない……情けないよ、まったく」


 玲人は口にしながったが、愛する妻 結子も、守山が言う“化け物”となり、哀しい最期を遂げた。

 それを考えれば猶更、レッドソウルの定義などしたくはなかったし、できない自分がいた。当然、呼称を変えるなど以ての外。

 何故なら……結子に捧げる愛の言葉として心を籠めた名前なのに、その愛情すら否定してしまうような気がしたからだ。


 一同はだんまりし、一瞬室内が静まり返った。そして一考する。


 自分達にとって自我を失ったレッドソウルは敵……

 だが、玲人の言う通り、感染前は人間だった。ごく普通の日常生活を送り、誰かを愛していた。

 誰もが悍ましいゾンビと大差ないアンデッドモンスターになんかなりたくなかったはずだ……


 安岡は、新宿東口での戦闘時に仲間の兵士が言った台詞を思い出し、頭を拳で軽くコツン叩いた。


 赤い血の通った魂を喰らう者、それがレッドソウルだ―――この台詞が頭から離れない。


 「あんたの奥さんも<新型狂犬病ウイルス>の罹患者……レッドソウルになったんだもんな」安岡は憂いの表情を浮かべた。「みんな辛いんだ」


 想いを悟られたと感じた玲人は「すまない」と一言だけ返事を返した。


 君嶋が言う。

 「俺も時々彼らが人間である事を忘れてしまいそうになる……」


 「僕はすっかり忘れていましたよ」哀調を帯びた声で遊介が言った。「ヘリからの攻撃で歓声を上げてしまいましたし……」


 遊直が唇を結んだ。

 「そうだよな、人間だったんだよな……」


 玲人が言った。

 「君達のように生体から<死者蘇生ウイルス>に感染し、レッドソウル化を果たした後、その状態を保っている者達は少ないはずだ……

 いいや……もしかしたら君達だけかもしれない。

 そして、そのうち……近いうちに、<新型狂犬病ウイルス>の罹患者一色になると思う。死者から<死者蘇生ウイルス>によって蘇生したレッドソウルは、間違いなく彼らの……種の存続と増殖の餌食になるだろう」


 遊介は、生体から感染したレッドソウルに樹が引っかかれた時から考えていた疑問を玲人にたずねた。

 「僕ら死者から罹患したレッドソウルは、生体から<死者蘇生ウイルス>に感染したレッドソウルに噛まれた場合、自我を失うのでしょうか?」


 答える玲人。

 「君達は既に<死者蘇生ウイルス>の罹患者だ。今噛まれたからと言って自我を失ったりはしない。

 但し、例え自我を失わなくとも、彼らの群れに襲われたなら君達の肉体は引き裂かれてしまうだろう。どちらにせよ接近は避けた方がいいだろうね」


 地下での襲撃が頭の中に甦ると、鳥肌が立つほどの恐怖が甦った。

 「はい。接近したいとは思いません」


 目の下にクマを作り、疲れきった顔の玲人。だが、質問をやめるわけにはいかない。君嶋がヘリコプターの機内から都内を眺臨した時に感じた不可思議な現象を口にする。


 「地上には多くの人間がいるにもかかわらず、大半のレッドソウルは人間には届きそうもないビルの上にいた。特にスカイツリーの最上部は鉄骨部分が見えないほどに」


 遊介が言った。

 「僕も疑問に感じました。どう考えても変ですよ」


 「初めは然程気にしなかったのだが、やはり……」


 守山が言う。

 「だから言ったじゃん。馬鹿と煙はなんちゃららってね」


 玲人も深刻な面持ちを浮かべた。

 「僕がここに向かう途中も同じだった。何故かわからないが……。狂犬病の罹患者は高い場所を好むなど、そんな馬鹿げた話あるはずもない。

 だからと言って<新型狂犬病ウイルス>の罹患者の特徴でもない」


 「秋葉原からずっと歩いて様々な光景を見てきました。気のせいかもしれませんが、僕らが罹患した当初より高層建築物に群がるレッドソウルが増えているような気がします。もしかしたらレッドソウルの数自体が増えているのでそう感じただけかもしれませんけど」


 君嶋が玲人に言った。

 「その辺も分析できるなら頼む」


 「あ、はい」


 軽く考えていた守山は、急に不安になった。

 「これ以上ビビる事起きたらマジでチビるよ、俺」


 安岡も言った。

 「俺もだよ」


 二人同様に不安な遊直。

 「取り越し苦労だといいけど」


 君嶋は深刻な面持ちで一考した。

 「…………」


 (上戸は何か意味深な台詞を言い掛けてやめた。もしかして、このレッドソウルの動きと関係しているのではないだろうか……

 クソ……何を隠していやがる。だが、訊いたところで言うとは思えんしな……)


 玲人が君嶋に声を掛けた。

 「どうしましたか?」


 「いや、何でもない。それそうと、そろそろ軍事施設に戻れ。シャノン博士らが心配しているだろう。それに主任のお前が穴を開けるわけにはいかない」


 「……。わかりました」チラリと横目で安岡を見る。「あの……」


 安岡が言った。

 「軍事施設までヘリで送るよ。ついでに凛の様子もみたいしな」


 「すいません。お願いします」と安岡に返事し、レッドソウル化してしまった三人に顔を向けた。「本当にすまない事をした。君達の事を考えず軽率だったと思う」


 稔が言った。

 「カラコンは絶対外さないし、何とかやってみる」


 「…………」


 (軍事施設の東棟の隔離施設を彼らに提供できたならいいのだけど……何せ死刑囚だらけだ。

 それに……人体実験を知られるわけにはいかない。例え最悪な地上に置いていかれる事になっても)


 「さっさと戻るんだな」手で追い払う仕草をした君嶋。「市民らの中には、お前を見るなり襲ってくる奴もいるだろう」


 「はい」


 「じゃ、行こうぜ」安岡は玲人に言った後、君嶋に言った。「ついでに矢崎副指揮官の様子を見てきます」


 「頼んだ」


 「では、失礼します」


 軽く頭を下げた玲人は、一同に背を向け、安岡と共に診察室を後にした。



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