第22話2050年【疫病センター5】
護衛に囲まれた玲人は一歩前に出て、市民に顔を見せた。全国の老若男女が玲人の顔を知っている。世界を地獄に突き落とした張本人を目の当たりにした市民達は騒然とした。待合室が一瞬にして騒がしくなり、案の定、話をするどころではなくなった。
敵愾心を剥き出しにした市民達に睨みつけられた玲人は、覚悟を決めたのにも係わらず、思わず視線を逸らしてしまう。
目は口程に物を言う……自分に向けられた鋭い眼(まなこ)には、口では言い表せぬほど底知れぬ恚恨が籠められていたのだ。
全国民もウイルスが蔓延した当初、玲人は日本が誇る世界的に有名なウイルス学者だっただけに信じられない思いだった。しかし、被害は悪化の一途を辿る。今は完全に停止してしまった報道機関の情報を信じざるを得ない。
そして、事実を受け入れたなら―――心は次第に憎悪に支配されていく―――
被害悪化の趨勢と比例して―――沸々と湧き上がる玲人への恨みが募っていく―――
刺すような目線に曝された玲人。正直、恐ろしかった。だが、勇気を振り絞り、口を開こうとした。その時、ジュースのペットボトルが額に勢いよく命中する。半分ほど中身が入った状態だった為、かなりの痛みを伴い、額を押さえて屈みこんでしまった。
「いった……」
(仕方ないんだ。僕は何を言われても……何をされても……)
玲人にペットボトルを投げつけたのは、賢人と同年代の子供だった。その子を皮切りに、大人達まで物を投げ始めた。
こうなるであろうと予測していた事だが、騒ぎが大きくなると収拾が難しくなる。だからこそ、玲人本人がここに立つ事に反対していた。
事態を最小限で食い止める為に、特殊部隊の兵士や自衛隊が玲人の前方に立ち、玲人を守ろうとした。そして、それと同時に君嶋が声を張った。
「やめろ! モノを投げるな! やめろ! 大事な説明ができんだろ!」
一人の男が長椅子から立ち上がり、兵士達に食って掛かった。正面にいた安岡の肩を掴み、前後に揺さぶる。
「そこを退けろ! お前の後ろにいるイカレ化学者をぶん殴らせろ! じゃないと俺の気が済まない!」
安岡は男の腕を掴んで言った。
「駄目だ! 椅子に戻れ!」
(俺だって一発ぶん殴ってやりたいさ。このバカ化学者は袋叩きにされたくて姿を現したのだろうか? 余計な仕事増やしやがって)
男は安岡の肩から顔を出して身を乗り出し、後方で固まる玲人に唾を吐きかけた。
「死ね!」
唾が飛び散ったヘッド部分をそのままにし、謝る。
「すまない……本当に……」
「すまないの一言でレッドソウル化した家族が帰ってくるのか!? 謝罪なんかほしくもない!」
尤もな男の台詞。玲人は土下座し、声を震わせ大声で謝り続けた。
「本当に申し訳ない事を!」
また物が飛んできそうだ。ここにいる市民は、辛辣な台詞を吐いた男同様に謝って欲しくもないのだ。
陳謝で家族が帰ってくるなら延々とそうして欲しいところだが……もう二度と大切な人は帰ってこないのだから……
それを理解している君嶋は、玲人の腕を掴んで引き上げた。
「いい加減にしろ。何しにきたのかよく考えろ。化学者ってのは、もっと利口な生き物なはずだ」
涙がヘッド部分の内側に溜まっていく。
「はい……すいません。」
君嶋が真摯な面持ちで市民に大声を張った。
「今から君達が知りたかった真実を新藤玲人 本人が説明する。モノを投げずによく聞いて欲しい!」
興奮状態で立ち上がっていた市民は、君嶋の声で漸く椅子や床に腰を下ろした。
「だったら早く説明しろ! こっちは疲れてんだよ! さっきから泣いたり謝ったり同じ事の繰り返しだろ!?」
涙が止まらない玲人。泣く為にここに来たわけではない。飽く迄、事実を述べに来たのだ。嗚咽をかいて泣いていたが、息を整えて説明し始めた。
「僕は病気で他界した妻を甦らせたい一心で死者を甦らせるウイルス性新薬の研究を始めました」
玲人が語る声と共に、大人達の喧騒が止んだ。異様に静まり返った待合室に眠りを妨げられた赤子の鳴き声が響いた。
その赤子のぐずる鳴き声が、玲人に乳児の頃の賢人を思い出させた。
出産後間もなくして病により他界した妻―――
亡き母親のお乳を欲して夜泣きする賢人。そして、愛する亡き妻が恋しかった自分……
何より……病院のベッドで嬉しそうに産まれたばかりの賢人を腕に抱き、嬉しそうに微笑む結子の顔を思い出した。
実験当初を語ると、その頃の記憶が鮮明に甦り、遠い日々が昨日のように感じた。家族三人の穏やかな幸せがいつまでも続くと信じていた。そんな温かな懐旧の念に記憶を巡らせてしまったせいなのか、君嶋に固く口止めされていた事実を口にしてしまう。
「研究所から漏洩したウイルスは、テレビで報道された通りの名前です。そもそも<死者蘇生ウイルス>は死体に感染させて蘇生を計る為のウイルスでした。
<死者蘇生ウイルス>を投与した死体は、生前と同じ記憶を持ち、感情を持つ。そうです、皆さんと同じ人間の心を持ちます。
死体から蘇生を果たしたレッドソウルは僕達人間と変わらないのです。同じ志を持つ同胞なのです」
君嶋が顔色を変えた。だが、それ以上に顔色を変えたのはレッドソウル化した遊介達だった。当然、別の意味で市民達も顔色を変えた。
血走った眼の男が玲人に向かって怒号した。
「同胞だと!? ふざけんな! 赤い眼は敵だ! 突然狂い出して襲ってくるに違いない! 俺は認めない! 赤い眼の人間など、絶対に認めない!」
その男に他の市民も続いた。
「その通りだ! 悍ましいゾンビは見つけ次第、殺す!」
真実を話せば……妻に対する想いを話せば……必ず市民は理解してくれると信じていた。だが、市民の心は違った。
遊介らが察していた通りの反応だった。理解できるはずも、受け入れられるはずもない。深紅の双眸は彼ら人間にとって敵でしかないのだ。
「そ、そんな……聞いてくれ、みんな!」玲人は数歩後退り、悄然とした。
「聞く必要はない! レッドソウルは皆殺しだ!」男は号泣する。「俺の家や家族までをも奪った! 許せない! 殺してやる!」
市民の恐ろしい台詞に身を震わせた遊介達。亜美が耐えきれずに女子トイレへと走っていくと、その後を樹が追った。
「亜美ちゃん!」
遊直が言う。
「あのおっさん、やらかしてくれたな」
遊介は玲人を睨んだ。
「まったくですね。僕らの身の安全を一切考えてくれてないみたいです。メチャクチャ自分勝手ですよ」
ここにいてもいいのだろうかと、急に不安になった麻里子。
「……。言わない約束だったのに」
麻里子の肩を抱き寄せた蒼井。
「何があっても守ったる」
重苦しい溜息をついた稔。
「全員、不自然に黒目がデカいし、年寄りや疎い男は気づかないかもしれないけど、お洒落に敏感な連中は俺達の目ん玉に気づくだろう。一カ所に固まらず、適当に散った方がいいかもな」
遊介が言った。
「ですね。僕ら兄弟、稔さんと七穂さん、健さん一家、蒼井店長と麻里子さん、亜美ちゃんと樹君。一度、暫く距離を置いて赤の他人のふりをした方がいいですね」
各々に散った一同に目をやった君嶋は、玲人に説明を任せた事自体が失敗だったと深く後悔した。そして、これ以上、続けるのは危険だと判断し、小声で安岡と守山に命じた。
「このバカを一階の診察室にでも押し込んどけ。続きは俺が話す」
「イエッサ……」安岡は小声で悪態を突く。「だから言わんこっちゃないんですよ。このおっさんはウイルス学者としては天才的な才能の持ち主だったかもしれないけど、人として肝心な部分が欠落しているようにしか思えない。勉強のし過ぎで脳みそが腐っちまったんですよ」
「……。余計な事を言わないうちにさっさと連れて行け。またモノが飛んでくるぞ」
安岡と守山に両腕を掴まれた玲人は、強引にエレベーターへと引きずられていった。玲人は足をばたつかせ、なんとしても自分が説明しようとする。
「離してくれー! 僕の妻はー! 僕の妻はー! これは何かの間違いなんだー! レッドソウルには温かい心があるんだー!」
鋭い市民の目が玲人を追う。
「うるせー! そんなもんねえよ! テメーも死んじまえ!」
発狂するかのように声を発する玲人を無理矢理エレベーターに乗せた二人は、顔を見合わせた。
「気でも狂ったか?」守山が言った。「マジで殺されるぞ」
狭いエレベータ内で大声を上げて嘆き喚く。
「僕の妻はぁぁぁ! どうしてこんな事にぃぃ!」
「遂にプッツンしたらしい」安岡は守山に言ってから玲人に言った。「だけどな、プッツンしていられないんだぜ。お前は軍事施設に戻り実験を続けなければならないんだ!」
優しい性格だが、それ故に脆弱。追い詰められた心理状態の極限に立たされた玲人の心は、もはや崩壊寸前だった。多くのプレッシャーと恐怖に苦しめられ、平常心を保てる状態ではなかったのだ。
「嫌だ! もう、無理だ―――!」
安岡と守山は停止したエレベータから一階フロアに降り立ち、暴れる玲人を引きずり出した。二人に押さえつけられた玲人は、左手に幾つか続く一番手前の診察室に押し込まれた。
安岡が言った。
「話が終わり次第、君嶋指揮官がここに来る。それまでここで大人しくしてろ!」
玲人は床に蹲り泣き続けた。
「誰か、僕を殺してくれ」
「……。なあ、守山。こいつ自殺しないようにここで見張っていた方がよくねえか?」
「だな」
二人は玲人を見張る為に、君嶋がいる地下一階には戻らず、診察室の床に腰を下ろした。丁度その頃、何とか市民達の興奮と騒ぎを荒っぽい方法で鎮圧した君嶋は、深刻な面持ちで様々な説明をし始めた。
周囲に目をやるが女子トイレに駆け込んだ亜美と樹の姿が見えない。怯える亜美を宥めているのだろう、<ノア>への話は仲間から聞かされるはずだと思い、君嶋は話を続けた。
市民全員が待合室に集まり、君嶋の話に耳を傾けている。女子トイレは樹と亜美の二人きりだった。
車いす専用の個室トイレに籠ったまま出てこない亜美を心配し、何回かドアをノックするが、嗚咽と泣き声だけが聞こえるだけで返事は返してもらえなかった。
「亜美ちゃん、泣かないで……」樹の目に涙が滲んだ。「亜美ちゃんが泣くと俺も辛いから……」
樹が涙を拭った直後、ドアの鍵が外される音がした。静かにドアを開けた亜美は、樹の手を取り、個室に引き込むと、再びドアを閉めて鍵を掛けた。亜美は樹に身体を寄せてギュッと抱きついた。涙で濡れた双眸を向け、上目遣いで甘いお願いをする。
「樹君……キスして」
「え?」
戸惑いながらも、亜美の唇に自分の唇を重ねた樹。体温を失った唇はひんやりと冷たかった。両想いの二人は、もう一度唇を交わして愛を確かめる。
「ファーストキスなんだよ」
樹にとってもそうだった。
「俺も」
見た目はちょっぴり派手な亜美。しかし、内面は大人しく控えめな女の子だ。その為、同級生の女子より恋愛にも奥手だった。
樹の背中に腕を回しながら、小さな方を震わせた。
「抱いて……」
「う、うん」
(今抱いてるのに……)
亜美の言っている事がいまいち理解できなかった樹は、腕の中にいる亜美を強く抱きしめた。だが、亜美は首を横に振る。
「違うの……」
「ごめん、意味がわかんなくて」
ポロポロと涙を零す。
「エッチして」
唐突な亜美の発言に驚いてしまった樹は、目をぱちくりさせた。
「な、何言って」動揺する。「だってさ、ほら」
樹の胸元に顔を埋めた亜美は胸中を語る。
「怖いから……今自分がここにいるって思い知りたいの……。
自分の身体は死んじゃってるけど、感情は確かなものだって思い知りたいの……。だから、お願い。
それに、それに……樹君のこと大好きだから」
恥ずかしいけどカミングアウトする。「俺も亜美ちゃんのことが大好き。でも俺、経験ないから」つまり、童貞と言いたい。
「あたしも初めてだよ」
躊躇する樹に対し、一歩積極的に移った亜美は、自らトップスを捲り上げ、白いブラジャーに包まれた胸を曝け出した。
「して……」
自分好みの清楚な白い下着にドキッとした樹。あどけなさを残した掌サイズの胸の谷間にキスし、慣れない手つきでブラジャーのホックを外す。ゆっくりと緩まったアンダー部分の下部から、淡い桜色の箇所が覗いた。
樹は、グラビアでしか知らなかった女の子の胸を目の当たりにし、興奮を覚えた。乳房に唇を寄せ、おもむろに舌先で苛めてみる。すると、小さくて可愛らしかった少女の部分が硬く突起していった。
穢れを知らない亜美は、初めての快楽に身を捩じらせる。その時、自分でも予想しなかった厭らしい声が自然と出てしまい、羞恥心から思わず口元を押さえた。
「あ!」
(どうしよう、声が出ちゃう)
「恥ずかしいよぉ」
「気持ちいい?」
下唇をギュッと噛んでコクリと頷いた。
「う、うん……」
男女の関係に興味を持ち始める年代。ショーツの中に隠れた女子の秘密の場所にも興味がある。
「触ってみていい?」
樹の腕を掴み、壁にもたれた亜美が言う。
「少し怖いの……。だからそっと触って」
樹は亜美のショートパンツのボタンを外し、ブラジャーとお揃いの白いショーツの中に手を忍ばせた。初めてのセックス。触り方はわからないけど、想いを籠めて優しく愛撫してみた。
亜美の大人へと成長する過程の秘部は、快楽に悶えて脈を打ち始める。脚が震えて立っていられない。蓋が下りた白い便座の上に、腰が砕けたかのようにお尻を置いた。
「んあ! あぁぁぁ!」
頭が真っ白になり、わけがわからない状態の亜美のショートパンツとショーツを脱がせた樹は、自分の穿いているデニムを下ろした。
男の象徴は硬くなり、青筋が浮いていた。不思議だった。死んでいるのに快楽を得られる……
レッドソウル―――
赤い愛のある心、赤い血の通った魂、それらに必要不可欠な愛まで交わせる。だからだろうか……自分達の心はここにあるんだと再確認する事ができた。
本当は初めてのセックスはもっとロマンチックな場所でしたかった。特に女の子の亜美はそれを望んでいた。
しかし、今、二人にはこの空間しかない。ここしか二人きりになれる場所も、安全な場所もないのだ。
けど……二人でいられるこの空間に幸せを噛み締め、互いの指を絡めた。
「入れるよ」
「うん。優しくして」
処女の亜美を気遣い、そっと挿入した樹。体温のない亜美の身体の中に自分の身体の一部がすっぽりと入っていく。
優しくもありながらきつく纏わりつく処女の秘部は、ひんやりと冷たい。
その冷たさの中に、今まで感じた事のない感覚が走った。そして微電流が脳天を突き抜けたかのように思えた。尿道の奥まで、脊髄の中まで、快楽に満たされていく。
ひっきりなしに腰を前後に動かす樹。
「亜美ちゃん、大好き」
「あ、あ、あ、ん……あぁ……」身体を樹に揺さぶられる亜美。「あたしも大好き」
正直、亜美は下半身に痛みを感じていた。それは初めてなら女の子の誰もが経験すること。
だけど、それよりも……好きな人と一つになれる喜びの方が大きかった。だから痛みを口にはせず、黙って樹に身を任せたのだ。
恐怖に侵蝕された現状で、ほんの一時の幸せに身を漂わせる二人は、まるで夢の中にいるようだった。
まどろみから覚めたくない一心で快楽を貪るが、樹が絶頂を迎えた瞬間に、その夢は覚めて現実に引き戻されてしまう。
けれど、絆が強まった二人は幸せだった―――
確かに、感情はここにあると―――
息を切らした樹は、亜美にキスした。
「ずっと一緒だよ」
「うん」
関係が親密になるのと同時に、一歩大人になった気分になった二人は、衣服を整えた。
軽く内股で歩を進める亜美。自分の歩き方が少し気になる様子。何となく擦れて痛いような気がした。
「あたし、歩き方変じゃないかな?」
「どうして?」
恥ずかしそうな表情を浮かべた。
「初体験しちゃったから、アソコが……ほらね」
ピンときた樹は亜美の髪を撫でてボソッとたずねた。
「俺、気持ち良すぎて……亜美ちゃんは痛かったの?」
「ちょっぴり。でもね、すごく幸せ」素直に打ち明ける。「人生最悪の経験して、人生最高の経験して、忙しいよね、ウチらって」
優しく微笑んだ。
「そうだね。大忙しだ」
二人は手を繋いで女子トイレから通路に出た。そこには落胆して泣き喚く多くの市民の姿があった。
抱き合い、肩を寄せ合い、涙を零している。
自分達がトイレに駆けこむ直前とは、明らかにみんなの様子が違う。
そして、既に君嶋はいなかった。
愛を交わしていた間に君嶋の話は済んだようだが、説明を聞いていない二人にも、この光景から察するに事の重大さが窺えた。
むせび泣く市民でごった返した通路に首を巡らせた樹。少し距離を隔てた前方にいた蒼井と目が合った。
「樹君!」
「蒼井店長」
二人に駆け寄った蒼井は、真剣な面持ちを向けてきた。よく見てみれば、蒼井の頬にも涙の痕が見えたのだ。
レッドソウル化した自分達。地下街でも計り知れない恐怖と闘ってきた。それでも、大の男が涙を流すという事は、それを上回る恐怖に違いないと大凡の予想がつく。だから正直、訊くのが怖かった。
「今さっき、話は終わったで。遊直君兄弟と稔君兄妹が君嶋指揮官と一階に向かったねんけど、暫く帰ってきそうにないわ」
樹がたずねる。怖くても避けて通るわけにはいかない。
「説明して頂けませんか?」
「そのつもりや……。覚悟して聞いてくれや―――」
「はい……」
二人は息を呑み、蒼井の説明に耳を傾けた。
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