緋流の詠声　～一寸法師症候群(ニードライブシンドローム)～

　この世界にはギガフォビアという感染したら確実に死に至る病が流行っている。
　主人公、紅河智利（こうがともとし）はその病にかかるが、死の直前に現れた赫凰瑠璃香（かくおうるりか）の処置により助けられる。しかしその処置は一寸法師症候群（ニードライブシンドローム）という新たな病に感染しその結果ニードライバーと呼ばれる超人になることにより回避されるものであった。智利はその先任でもある瑠璃香と共に、戦いに身を投じることになる。
　ニードライバーの戦う目的は、自分たちと同種の存在である「ショートレンジ」が暴走してしまわないように観察、そして暴走後はその制圧である。
　二人は探査目標のいる赦殿（しゃどの）高校に潜入することになる。探査目標は裂弩大蔵（れつどたいぞう）生徒会長。
　裂弩会長との接触の前に副会…続きを読む