遊井そわ香

目的地のない、透明で不思議な列車の旅。 少年は男性と出会い、会話をし、別れる。 列車の旅は、人生の一ページと似ています。多くの人が一期一会を繰り返しながら、自分でもはっきりしない…続きを読む

主人公は記憶喪失。謎の美女ルノアは、話すことが意味深で抽象的。 仲間たちも、それぞれに重いものを背負っている模様。 登場人物たちも謎なら、世界も謎に満ちています。中央の存在が不気味…続きを読む

多くの人が、健康でいたい。若くいたい。綺麗になりたい。異性にもてたい。美味しいものを食べたい。社会的に成功したい……そんな限りない欲望をもっています。けれど幸せってなに？と考えたと…続きを読む

隣の線路に止まった電車。真正面に見えた彼女に心を奪われた主人公。 一目惚れじゃない！ そう言いつつも、同じ時間。同じ車両に乗り続ける主人公。 それ一目惚れだよ。って読者は突っ込み…続きを読む

諦観とは仏教用語。迷い、悩みながら本質を見極め、執着を捨てて悟りに至る。執着を捨てるために、前向きに諦めるのです。 白百合の病にかかったミヨシくんもササオカさんも、苦悩し涙をこぼ…続きを読む

ある日突然、光り出した男の子。 もしかして宇宙人？ 主人公の女の子は、謎を解くべく男の子の観察を始めました。 昨日までは何でもなかった異性が、突然輝いて見えるのは何故でしょう？…続きを読む

自分の学生時代を思い出しながら、微笑ましく読ませてもらいました。 手帳を見られる、というハプニング。しかも、好きな男の子との予定を勝手に書いたページを見られてしまうという最悪な出来…続きを読む

不思議で美しい、透明な硝子のような世界にいる少年たち。 ひいなさんはルビ職人ですので、日本語に新たな可能性を付け加えてくれます。 雑な日本語を使う自分が恥ずかしくなります。同じ言葉…続きを読む

生きる長さよりも、生きている時間の中身が大切なのだと、気づかされます。 苦しいことも悲しいことも、恐れすらも昇華させて酔いしれさせる。そんなひいなさんの言葉の数々。ひいなさんの言…続きを読む

ひいなさんの文章は、目が喜びます。漢字の使い方からして、美しいんだもの。 どの漢字を使うかになって、その世界観にグッと奥深さが出てきますね。 言葉にできないものを言葉にし、言えな…続きを読む

心が壊れている（壊れていく）のは、ミコトくんなのか、アキラくんなのか、お母さんなのか、大人なのか、現実世界で生きている人々なのか、分からない。 あまりにも無垢なミコトくんの情感の…続きを読む

忙しい日常を送っていると、繊細さを感じる感性が落ちてしまうのですが、ひいなさんのこの小説は、細やかな感受性を取り戻してくれます。 儚く短い時間の中で紡ぎだされた愛。消して消えるこ…続きを読む

第一印象は、乙女ゲームなのに、死亡フラグ満載の過酷なゲームだと思いました。ハッピーエンドにたどり着くのは大変そう。 私のお気に入りは、海中の描写。想像力がかきたてられます。 あ…続きを読む

文章には、人柄が現れると思うんですよね。 花音さんは、性格のいい優しい人なんだろうって思う。 美しい文章、優しい雰囲気。登場人物も好感がもてる子ばかり。 戦うシーンがあるのに、…続きを読む

遠く忘れてしまった、学生時代の恋や友情を思い出しました。 十代の作者だからこそ書ける、リアルな世界ですね。 ドキドキしたり落ち込んだりする主人公が可愛らしくて、応援してしまいます。…続きを読む