扉の向こうの世界には、あなたの人生が広がっている

目的地のない、透明で不思議な列車の旅。
少年は男性と出会い、会話をし、別れる。

列車の旅は、人生の一ページと似ています。多くの人が一期一会を繰り返しながら、自分でもはっきりしない終着地へと向かって生きている。

少年は思います。
「その扉の向こう側にはどんな景色が広がっているのか、教えて欲しい……」
あなたならどう答えますか?
同じ景色でも、何を見て何を感じるかは一人一人違う。それは人生の感じ方とも共通している気がします。

「あなたの人生は何を見て、何を感じましたか?」
そう問われているようです。

この読後感は私のもの。この作品から何を感じるかは人それぞれでしょうね。
読み取り方が無限に広がっている、味わい深い作品です。



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