旅の目的とは・・・

 とある、誰もが向かわざるを得ない目的地への旅の途上が、ワンシーンで、ある乗り物の中で、描かれています。
 登場人物も可能な限り少なくしてあり、その旅の途中では、たとえどのような者であるとしても、温かな言の葉、やさしさを表現することだって、できるのです。
 ある扉を開けたとき、そこにどのような世界が待っているのかは、解りません。
 それでも、いつかこの人たちは扉を開けるかもしれません。
 でも、そうしないのかもしれません。この乗り物が、停まり、そこから降りる場合だって、あるかもしれないからです。私はそうして欲しいし、降りてから視る世界を、新しい世界を、体験してほしいからです。
 世界を回すのは、お金ではありません。世界を回すのは、愛です。
 この乗り物が停まった場所から、愛を求めて、この人たちは行くべきだし、そうなるのだと思います。
 と、勝手ですが、そう言った感想を、抱きました。

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