概要
仲間と共に記憶と歴史の謎を追い、人の在り方を問う王道幻想冒険譚。ぜひご一読ください。現在月1~2回更新です。
【Rehearts外伝/設定資料・あらすじ】
https://kakuyomu.jp/works/1177354055049306484
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!紡いだ絆が、世界を変える力となる。
青年ランテを中心に描かれる、壮大な王道幻想冒険譚です。
ランテが見知らぬ平原で目覚めるところから、物語は始まります。
記憶を失っているランテは、ここが何処なのかも、自分が何者なのかも分かりません。立派な剣を所持していても、どう戦っていたのかすら覚えていない。そんなランテは、助けてくれる様々な手に導かれ、出会い、別れを経験します。
仲間と共に失われた記憶を、そして秘められた歴史の謎を追いながら、守りたいものをその手で守るために奮闘するのです。
とても高い文章力で描かれた物語であり、小説を書く基礎がしっかりと出来上がっている安心感があります。これほど長い物語でありながら、途中で飽きさせることな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ランテと共に世界へ挑め。最高のハイファンタジーをあなたに
細部までよく練られた世界観や構成、一人ひとりの生き様が丹念に描かれた本格的な戦記物です。正直、このレベルの作品が無料で読めるなんて!と声をあげて伝えたい作品です。
舞台は白女神率いる「白軍」と黒女神率いる「黒軍」が何百年にもわたって戦い続けている世界。序盤から登場人物が複数登場し、また世界観や地名など入ってくる情報が多いのですが、主人公のランテが記憶喪失である為に、ランテと一緒に一つ一つ理解していきながら物語に入っていくことができます。おそらく何度か校正を重ねており、情報量が多いのに読者が一読して理解できるような配慮が随所で見受けられるので、情報量と文字数に怯まずに挑んでほしい作品です。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!選び取る決断が人とつながり、世界と運命の謎を解いていく
平原のど真ん中(?)に倒れているところを助けられた主人公ランテが、記憶喪失というところから話が始まります。
なので、本当に何も分からない。まるで目隠しをされたまま物語を歩かされるという状態ではあるのですが、その主人公の不安と読者の「どんな物語なんだろう?」という期待が絶妙に重なる訳ですよ。
主人公のランテは、記憶喪失という不安な状態にもかかわらず、素直で真っ直ぐな心の持ち主。何も分からない中、それでも直感で選び取る決断がいろいろな人と深い繋がりをつくり、そして世界と自身の運命の謎を解いていきます。
信頼を置くに足る人たちとの出会を通して、キナ臭い政治的な動きなどが徐々に明らかにな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!まず何よりも大事なものは、己を突き動かす思い。
「まず何よりも大事なものは、己を突き動かす思いだという事」
私が主人公のランテに感じたものは、それでした。
全ての記憶を失った主人公「ランテ」
そのランテが、ポンと放り出されて立つスタートの場所は、殺し合いが絶え間なく続く戦乱の大陸でした。
そのような戦の世ならば、初めから強いことに越したことはありません。
剣の捌きも鋭いことに、越したことはないでしょう。
ですがランテは、腰に差すマイソードの扱いもままならない状態です。
(ランテは己の習得した剣技さえも、思い切り忘れていますっ)
私ならそんな状態が恐ろしくて引きこもり、強くなってからデビューしようかなと思います。
ですがランテは、そんな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!想っているから、譲れない。信念と矜恃の物語!
記憶喪失の状態で目覚めた主人公ランテ。親切な軍人たちに無事(?)拾われ、彼は寝床と仕事を得ます。任務をこなしていく日々の中でやがてランテは自身に宿る力に気づき、世界を巡る陰謀へと足を踏み入れていく――という王道ファンタジー。
軍や政治が息づく骨太な世界観。ですが何も知らないランテの視点を借り、順序よく読み込んでいけるのが心地よいです。剣や槍を使った豪快なアクションに加え、『呪』と呼ばれる魔法のような力が活躍。しっかりとしたファンタジーを魅せてくれます。
天真爛漫で好奇心旺盛なランテは主人公として申し分ないですし、彼を取り巻くキャラクターたちも本当に魅力的。ランテを優しく導いてくれる兄貴分…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真っ直ぐな少年が、世界の謎と現実に立ち向かう王道ファンタジー
舞台は、「白軍」「黒軍」と呼ばれる二大勢力が戦争を繰り広げ、不気味に息をひそめるもう一つの勢力「中央」が暗躍する世界。主人公の少年ランテは記憶喪失で、倒れていたところを白軍の一部隊に拾われるところから、物語が始まります。
何も知らないランテの視点に合わせて、RPGをプレイする感覚で開けていく序盤は、謎解きも多く含まれているので、考察を楽しみながら読み進められます。また、彼を囲む様々なキャラクターが顔を見せてくれます。人望が厚い実力者で、ランテを拾ってくれたセト、厳しくも優しい面を見せる女性の槍兵ユウラ、穏やかだけど実は鬼教官のテイト。ランテは彼らと、仲間として絆を深めていきます。
白軍に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この世界でも、一番優しく、そして厄介な存在は人間なのかもしれない。
主人公の青年ランテ。彼には記憶がなかった。自分の正体も、なにもかも。
彼が目覚めた世界は「白軍」「黒軍」なるふたつの派閥が争い続けていると、彼を助けた人達……セト・テイト・ユウラ……から聞く。
彼は彼ら彼女らの仲間となり、自分の正体を求めて、この世界の謎を解くべく、戦いの渦中に乗り込んでいく……。
まだ序盤までしか読み進めていないのですが、印象に残るのは、ランテたちが属する「白軍」内とて一枚岩ではなく、その内部には「人間同士」の策謀と対立が渦巻いているところです。これが現実の紛争のなかにもありそうな人間模様、人間ドラマを醸し出しており、リアルの世界とどこかシンクロするものを感じました。そこに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!仲間たちとの信頼の物語
とある平原で目を覚ました青年、ランテ。
しかし彼には記憶がなく、自分が誰なのか、今居る場所がどこなのかも分からなかった。
ランテは最初に倒れている所を助けてくれたセト、ユウラ、テイトと行動を共にし、自分の記憶を探すことを決意する。
しかし、「白軍」「黒軍」による争いが長く続いているこの世界で、ランテは様々な困難に直面していくことになる。
登場人物たちが生き生きと動いています。
彼らの信頼、友情の物語。お互いがお互いを大切と思うからこそ生まれる苦悩、悲しみ、切なさが胸を抉るほど上手く描かれています。
そして、圧巻の戦闘描写!チームワークが成せる技の数々は見どころです。
失くした記憶が多くの謎…続きを読む - ★★★ Excellent!!!記憶を失った青年の真実を追い求める冒険の旅
目覚めると自分の名前すら分からず、どこにいるのかも分からない。
そんな状態で白軍と呼ばれる一団に助けられた青年は自らの名がランテであることを知るのですが…。
といった出だしで始まるこの物語。
記憶を失ったランテはこの世界では白女神の使徒と黒女神の使徒が激しい争いを繰り広げていることを知り、違和感を覚えるのでした。
今、自分の見ている世界のどこかがおかしいと思うのにそれが何かが分からないもどかしさ。
何が正しくて、何が間違っているのか、それすら分からない不確かな記憶のまま、戦いに巻き込まれていく。
ランテに秘められた力の謎、不思議な力を操るヒロインといった珠玉のエッセンスが散りばめられてお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!秘めた力の意味を問え。仲間を守り、歴史の謎を探る、幻想戦記・冒険譚。
記憶喪失の主人公とともに戦い、仲間と交流し、謎を解いてゆく。神話が根差す世界にて隠された歴史の真相をたどる、王道冒険ファンタジーです。
主人公のランテは、自分の名前以外の記憶を失っていました。呼びかけに揺り起こされて目覚めたランテは、そこがよく晴れた草原であること、起こしてくれたのが若い男性であること、自分の持ち物が彼らの手に渡っていることに気がつきます。
緊張感なく「盗賊団ですか?」と尋ねたランテに、セトと名乗ったその男性は笑いながら答えるのでした。自分たちは【白軍】――白女神の使徒である、と。
何もかもを思い出せないながら、大きな動揺も混乱もなく誘いに乗るマイペースなランテ。…続きを読む