まず何よりも大事なものは、己を突き動かす思い。

「まず何よりも大事なものは、己を突き動かす思いだという事」
私が主人公のランテに感じたものは、それでした。

全ての記憶を失った主人公「ランテ」
そのランテが、ポンと放り出されて立つスタートの場所は、殺し合いが絶え間なく続く戦乱の大陸でした。
そのような戦の世ならば、初めから強いことに越したことはありません。
剣の捌きも鋭いことに、越したことはないでしょう。
ですがランテは、腰に差すマイソードの扱いもままならない状態です。
(ランテは己の習得した剣技さえも、思い切り忘れていますっ)
私ならそんな状態が恐ろしくて引きこもり、強くなってからデビューしようかなと思います。

ですがランテは、そんな事は考えませんっ。
例え己が弱いと自覚しながらも、記憶を失った自分を支えてくれる仲間たちのため、その恩へ報いるために剣を抜きます。
驚愕の魔術を使う者たちと、対峙していきます。
傷つき死にかけても、立ち止まりはしません。
周りが無理だと思うことがあっても、「それでもっ」という強い思いでランテはあがきます。
その思いが周りを動かし、大きなうねりを作り上げていきます。

「まず何よりも大事なものは、己を突き動かす思いだという事」
大事な事なのでタイトル含めて、三度リフレインです。

弱いと思っていたランテが、支えられながら強くなって行き、人の思いを動かしていく。
このド直球な青年(イケメン)の思いの行く先を、あなたも見たくはありませんか?
私はぜひ見たいので、ページをクリックし続けております(・v・)

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