“直観”探偵。なるほど、その方法で犯人を見つけ出すのですね。

これから読む人はタイトルの「敗北」を頭の片隅に置いて読んでみてください。探偵である彼が、誰にどのように敗北するのか？

ラストであなたは膝を打つ。

間違いなく「名探偵」の物語。本作に関するすべての言葉を読み解いて、後は物語に身を委ねれば、あら不思議。
きっとあなたも最後には、「名探偵」のファンになっていることでしょう。

そんなテーマかと思い、読み進めるていくと、鮮やかなちゃぶ台返しを決められます。

世の中には、謎を全て、しかも瞬時に解いてしまう人がいるんですよねぇ……

いやはや、お話の構成にやられました。

それはきっと、推理とか論理とかすっ飛ばして、その人物をよく知る人間であろう……。

最後のオチが、全てを吹っ飛ばしてくれますw

神がかった推理力を持ち、巧みな話術で相手を大いに揺さぶる男「荒川恭介」
彼は、まごうこと無き名探偵でございます。
彼の理論的思考に、ある者は驚愕し、ある者は痺れることでしょう。

そんな彼に、突然襲い掛かる不可解な事象。
荒川恭介はこの変異に、どう立ち向かうのか！？
是非、御一読をばっ。

どういうことなのかは、ぜひ本文にて。
直観探偵荒川さんに、あなたも「あー」と思うかもしれませんよ。