この物語は、感情を無くした少女と、弱虫な少年が、笑顔と勇気を取り戻していく物語――――。
とある戦いがきっかけで、心をなくしてしまった少女、風花。異世界に飛び散ってしまった心を取り戻すために、仲間と共に奮闘する冒険ファンタジー。
少年少女たちが、お互いを支え合いながら困難に立ち向かっていく姿に、友情、努力、恋愛、すべてが詰っていて心をうたれます。
時に心が痛むような、軋むような思いをしながらも、風花を中心にして物語が進んでいきます。弱虫だった少年はいつの間にか成長し、かけがえのない存在になっていく。
真実が紐解かれる時、そこに待つものとは――――。
主人公たちを応援したくなる、そんな物語。感動のラストは、ぜひその目で味わってください。
ジャンル関係なく、色んな方に読んでいただきたいオススメの作品です。
(第一章読了時点のレビューとなります)
一人の心を失った少女を救うため、主人公と友人達が精霊達と共に敵と戦っていくお話です。
主人公はとても気弱な少年なのですが、ヒロインを助けるために人一倍頑張る努力家な姿が胸を打ちます。現時点ではまだ苦しみながらの成長過程にはありますが、いずれはリーダーとして立派にパーティーを率いると期待されます。まさに古き良き少年漫画のような、熱い成長物語と言えます。
多視点での心理描写や戦闘描写が巧みであり、複雑な場面も上手く描かれています。友人達のそれぞれの個性と魔法特性を生かしたバトルは、戦術面でとても良く考えて作られています。また、複雑な背景の元での行動指針、大局的な戦略面においては、頭脳派キャラ達が上手く立ち回っており、彼らが裏で画策する様子を頼もしく見られます。
敵と戦うにしても勧善懲悪というわけでもなく、当然ながら敵方も色々と事情を抱えているため、彼らとの共存の道を探る過程も見どころでしょう。
また続きを読みましたら、加筆に参ります。
失った『心のしずく』を取り戻す。
それが、しずくと一緒に心を失ってしまった風花の目標でした。
しずくを集める中で、彼女を守り支える友たちが次々『精霊付き』となって、彼女の周囲はどんどん明るく賑やかになっていきます。
しかし、精霊は誰にでもつくわけではなくて——
彼らが生きる日常、そして非日常。
楽しいことばかりではないけれど、それでも皆で励まし合い、支え合いながら乗り越えていく。
物語の芯に優しさを感じるので、どんなに窮地に陥っても、どこか「きっと大丈夫」と信じて読み進めることができます。
風花はどんどんしずくを手に入れて心を取り戻していきますが、私も同じように忙しい生活で忘れていたものを思い出していくような感覚に陥ります。
登場人物一人一人のキャラが立っていて、それなのに皆どこか温かい。
タイトルからの連想かもしれませんが、こちらの作品を読んでいると、春の心地よい気候の中で日向ぼっこをしているような気分になります。
ぜひこちらの作品を読んで、風花と一緒に心を取り戻してください。
桜の木の下で、中学二年生の相原翼は、感情を失った桜木風花と出会う。
風花が感情を失ったのは、心が砕かれて世界中に飛び散ってしまったから。
翼は風花と共に、『心のしずく』を狙う魔界の少年との戦いに巻き込まれてしまうが、間一髪で窮地を逃れ、一緒に戦う仲間になる。
やがて風花の元には、次々と新しい仲間が集まって来て、戦の渦中に身を投じていくことになる。
バトルファンタジーでありながら、学園ラブコメでもある本作では、仲間たちの年齢も近く、学園生活を楽しんだり、一緒にお出かけしたり、恋の予感もあちらこちらで巻き起こり、キュンキュンさせてくれます。
心のしずくも少しずつ取り戻せて、風花もだんだん表情豊かになってくるのですが……
楽しい出来事の一方で、戦の厳しさ、守ることの難しさ、本当の優しさとは何か……たくさんの事を問いかけてくれる物語です。
風の国と魔界の戦いに関する謎もいっぱいです。
作者様が登場人物一人一人を愛情をもって描かれていることが伝わってきます。
だから、登場人物みんながとても優しく、お互いに思いやる様子は眩しいくらい尊いです。
きっと、そんな彼らの姿に、みなさんも癒されること間違いありません。
彼らの活躍を、一緒に応援してみませんか。
きっとみんなのことを大好きになると思います。
第10章、第199の扉まで読んでの感想です!
ある日、相原翼は感情の起伏の少ない少女、桜木風花と出会います。
実は別の世界から翼たちの暮らす街に来た風花。彼女が感情を表に出さないのは「心のしずく」を失った所為。
翼は風花の「心のしずく」を探す手伝いを始めます。
話が進むにつれ、個性的なキャラクタがどんどん増えていきます!
コメディ、シリアス、バトルが定期的にあるので、シリアスばかりで疲れるということもなければ、日常ばかりで飽きるということもなく楽しく読み進められる長編小説です☆
謎の提示もあり、最近は登場人物同士の恋愛模様も深まってきて、今まで以上に興味深く読ませていただいています。
少年少女の心の傷に宿る精霊。
精霊の力を借りて戦う彼等の弱さは強さに変化します。
各々が宿命を背負い、切れそうな心を持ちながら優しさを失わず、消せない迷いに逡巡しつつも一途に健気に生きる姿が印象的です。
メインキャラクターの風花ちゃんは「心のしずく」を少しずつ取り戻すことで、人間らしい女の子の感情を取り戻していきます。その過程が、とても可愛らしく優しいタッチで描かれています。
風花ちゃんだけではなく、登場人物の皆様が存分に個性を発揮しているのも見どころ! あなたのお気に入りキャラクターを見付けてみては、いかがでしょう。
やさしい感情で紡がれた、やさしいファンタジー巨編です。ぜひ、どうぞ。
「風の国」の少女、風花。
あちこちの世界に飛び散ってしまった自身の「心のしずく」を回収するために、この世界にやってきた彼女と、精霊たちに選ばれた中学生の少年少女たちとの出会いから、物語が始まります。
「心のしずく」を巡る数々の冒険と、その中で傷つき、助け合い、成長を続けていく仲間たち。
心躍るエピソードが多数用意されていて、飽きる間もなくテンポよく物語が進んでいきます。
時に残酷な試練に立ち向かい、時に温かな出逢いに心通わせながら。
少年少女たちの、恋と青春の冒険バトルが続きます。
物語のテーマである「風花の心」は、まだまだ多くの謎に包まれています。
少しずつ謎を紐解きながら、手に汗握るストーリーの行方を見守っていきたいと思います。
最新話読了時点でのレビューとなります。
主人公の翼くんは臆病な男の子。
であるのと同時に、微笑ましい純粋さと純粋すぎる故のフラグを立て続けていきます。どんなフラグなのか? は是非物語の展開を楽しみながら見つけて頂けたらと思います。
翼くんが大好きで大切に思う少女風花。
可愛らしさと儚さと不思議さと……色々な魅力を持つ彼女と、彼女を巡る物語は時に物悲しく、時に不穏……それらを和らげ続きを追いかけずにはいられない微笑ましさとドキドキが詰まった展開。
絶妙で作者様が楽しまれている言葉遊びは、物語の中に無限の自由を描きだしています。
翼くんが成長していく過程を是非、追いかけてみてください。
個人的な感想として、この物語の主人公(翼)の最初の印象はあまりも気弱すぎて、そんな好きにはなれませんでした。
それに加え、なんだかんだで周りを囲む優しい仲間と恵まれたとも言える環境は、第三者としてそれを見た時、どうしてもぬるま湯に浸っているのではと思える部分がありました。
ただ、そんな主人公の言動にイライラしながらも、なぜかそこから目が離せない、そして続きが気になってくる……そんな話の展開が絶妙な物語となっています。
なにより、最初に言及にした短所に感じてきたものを補って余りあるほどに、人物の内面描写が丁寧に行われ、また風景の表現などは一つの情景写真を感想するが如く美しく書かれていると感じました。
長々として薄っぺらになることなく、だからといって短すぎて伝わらないわけでもなく、その文章の一つひとつが過不足なく綺麗な文体で表現されていると思います。
だからでしょうか。
最初にイライラの主犯だった翼の内的な成長と伴い、それらを丁寧かつ大事に大事に、そして繊細に表現しながら進められた物語は、やがて話に出てくる人物たちと読み手の間に一種のシンパ関係を構成していき、最後は彼らの行く末を応援したくなる気持ちにさせてくれる、そんな物語だと思いました。
主人公の翼は『心のしずく』というヒロインの記憶が詰まった欠片集めに協力をする中で、多くの障害に当たります。
最初は自他ともに認める『弱虫』な翼ですが、ヒロインや次第に集まっていく仲間たちと共に数々の試練を越えていくことで逞しく成長していき、とうとう彼を『弱虫』という言葉で縛り付けていたクラスメイトを見返すほどに。
とても繊細で決して強いとは言えない彼ですが、しかしだからこそ深い優しさを持っていてここぞというところで他人のために勇気を振り絞れる。
そんな魅力的な主人公や彼を支えて一緒に戦ってくれる仲間たちが織り成す物語は非常に読んでいて心温まるものです。
心温まる現代ファンタジー、読んで損はありません!
とてもおもしろい小説です!
一人の男の子が、本当に守りたいものを見つけ、女の子が本当の感情を少しずつ取り戻して行くお話です。(10話既読)
現実社会において別世界から力を持った者が現れ、主人公やその周りの仲間たちが成長していく物語や、可愛い女の子が少しずつ自分の感情を知り、感情表現を少しずつ豊かになるお話が読みたい方にオススメです。(マジで!)
雑感になります。
男の子が自分でも、理解できない譲れない思いを胸に持ち、周りのサポートで少しずつ成長していくのかなぁ。と読んでいて感じました。
世界観は、現実社会に近い感じでしたが、男の子を取り巻く環境は優しさ(友達や仲間)に包まれていて、安心して読んでいられました!守りたい女の子が来たという別の世界も優しい世界であってほしい…
女の子が感情を取り戻した先に…男の子は自信を持っていられるのかなぁ…
先が気になる作品であり、長編でしたので、私は少しずつ読んでいきます!
作者様!投稿頑張って下さい!
心の「しずく」を失い、感情を失った風花が、同じクラスの翼を初め、さまざまな仲間と共にしずくを取り戻すべく冒険に出る物語。
とてもキレイな表現で繊細でありながら可憐な風花の魅力が引き立ちます。
感情を取り戻していくごとに現れる風花の可愛らしさにきゅんとします♡
風花を守ろうと自分自身を弱虫だと思いながらも必死で戦う翼の姿や成長も大きな見所なのですが、仲間の一人一人が家庭環境や自分自身に悩みを抱えながら冒険を通してそれを乗り越えていく姿にも心を打たれます。
第4章まで読ませていただいた感想になりますが、一度読み始めたらこの作品の虜になること間違いなしです♡
現実の地球とは別の世界から現れた少女・風花と、戦いに巻き込まれた少年・翼。彼等が出会い始まるのは風花の失った心の欠片を集める物語──。
丁寧に描かれる情景描写の中に優しさが込められた文章。これは全年齢層が楽しめるファンタジー作品です。
翼と風花の周りには仲間達が集まり、そして成長して行く。特に翼は気弱な自分を認めつつ諦めないという強い芯を宿していて、その成長が楽しめる作品。
これも本来は王道の演出であり、読んでいて純粋さというものを思い出せる。最近こういった健やかな物語が減っているので輝きを感じました。
成長して行く青少年達の作品を読みたいなら是非お薦めです。