芦花公園

若手営業マンである田口は入念な準備の上、白昼堂々サボっていたが…。

王家の女性しか国王の座につけないエオストラ王国。 そのエオストラ王国現女王が、子供を身ごもった。 第一王女は言う。 「ただの不祥事でしかない」と。 それはなぜなのか。 エオストラ…

「目は口ほどに物を言う」なんて言葉がありますが、全く物を言わない目、あるいは何を言っているのか読み取れない目があるとしたらそれはそれで怖ろしいものなのだと思います。アイコンタクト…

夢をネットにアップロードし共有できるようになった時代。 そんな時に僕もまた夢の中をさまよう。それが悪夢の始まりとは知らずに。

タクシー運転手の後藤は、夜あらわれては座席シートを濡らして消え去る、幽霊の乗客に悩まされていた。 芦花公園ホラー賞、参加作品。

ともづわりと集合体恐怖の話

第七世代の豚、不破瑞樹と、第六世代の豚、あーちゃんこと万里天音は娼婦専門学校に通う同級生。 上級国民の妻になるため、日夜研鑽を積むが、身請けはなかなか決まらない。 瑞樹とあー…

相貌のない神と出逢ってしまう話。

ある日、友達のトモカに指摘された。 白目にある茶色い染みのようなもの。 クラスの男子は「殺人ロボマシーン」の印だとからかってくる。 バカみたい。そんなのいるわけないのに。

ある夏の夜の夢、僕は、 誰もいないはずの部屋の中で、 何者かの声が聞こえることに気付いた。 その声の主の正体とは……

県庁前の大通り、スクランブル交差点の真ん中。他の人には見えない老婆がずっと立っている。 今となっては見慣れたそれを、私は怖い話にしてみようと考えた。

お土産はへその緒

飯野朱美はどこにでもいるような小学五年生であった。昨夜までは。 ※参照 ・変身（カフカ） ・走れメロス（太宰治） ・ヴェニスの商人（シェイクスピア） ・山月記…

はじめてのホラー

かつて世に華々しく受け容れられたミュージシャンの奥津優（おくつまな）は、恋人であった「あいつ」の出奔により曲が書けなくなり、毎晩悪夢にうなされていた。黒と白に彩られた悪夢は日に日…

多摩川を望むとある町に、美貌の町娘お清と、漢学者の養子で見目麗しい美少年の亀公丸（きっこうまる）の二人がいた。お清は年下の美少年亀公丸に懸想するが…… （作品中に登場する漢詩の書…

三度来ると死ぬ

虫ですって書いてますが虫あんまり出てきません。

颯馬が入院している峯岸病院の院長先生は、ちょっと変だ。同室の陸翔と口げんかして、死ねって言ったらすごい怒られた。ほんとに死ねば良いとか思うはずないのに。夜中におかしなもの…

壁のシミ、部屋の隅、そんなところにどうしても気になる何か。 呼んで。私を呼んで。 やあ！って会いに行くから。

昭和六十年の初冬、父親の実家がある僻地・忘谷(わすれだに)。過疎の進むその集落で、友達のヨシくんに誘われ入り込んだのは――。 芦花公園ホラー賞参加作品。

坂の下のさんさろにあるミラーにおまじないをすると自分の未来が占えるんだって、みっちゃんが言ってたよ

ヴィオラ弾きの少女の、童話のような悪夢。(たぶん広義のホラー) ぜひ曲も聴いてみてください。

今よりほんの少しだけ未来の、今よりほんの少しだけ不景気な日本。 会社の盆休みを利用して、上戸ノアは妹のユイと共に夕張へと両親の墓参りに向かった。 しかしその晩、真夜中に目覚めたノ…

　大学時代の友人、須田が死んだ。事故物件を移り住む趣味を持つ須田の家に数週間前に招かれた『俺』は、その部屋に住み始めてから起きた怪奇現象についての話を聞いていた。時折出てくる「ち…

　辻講釈の助丸は、いつも話を探している。面白そうな話を聞けそうな人を見つければ、近づいてそれを聞き出す。今日も一人、そんな人物を見つけたのだった。

スーパーロングヘアの少女、神崎光乃《かんざきみつの》はある時髪に宿る神様、髪様と出会う。

この話は、こんな機会でもなければ、一生秘密にするはずだった。

人が何を考えているのかもさっぱりわからないのと同じくらい、猫が何考えているのかはさっぱりわからない。 芦花公園ホラー賞参加作品です。

見たら呪われるというツイッターのアカウント。 呪いを回避するには、そのツイートをリツイートしなければならない。 ――あなたはリツイートしますか、しませんか？

こういう青春があってもいいですよね。

百合ホラー

売れない芸人のネタを見るだけで日給50万の、いかにも怪しいバイト。軽い気持ちで応募した俺だったが、それはどんなに面白くない芸人のネタでも絶対に笑わなければいけない、命懸けのバイト…

昔、やたら無言電話がかかってくることがありました URL、作品名、作者名を記載してくだされば朗読OKです。 良識の範囲内で自由にご利用ください。 個別の許可等必要ありませんが、…

中学校教諭の行橋は、とある理由で、４月から特別支援学級の担任になった。 受け持ち生徒はたったの二人。 だが。 そのうちの一人が。 全く登校してこない。 電話をしても、「体…

【電撃の新文芸様より、第十巻発売予定です】 地平の全てを恐怖させた世界の敵、“本物の魔王”を、何者かが倒した。 その一人の勇者は、未だ、その名も実在も知れぬままである。 恐怖の時…

スコットランドの研究所。わたしである貴女、ドリーにおくる「ある手紙」。 NOVELDAYS の短編コンテスト（テーマ『ラストレター』）に応募した短編です。

食人謝肉祭に投げる予定で落とした原稿を見つけたので供養。カニバリズム小説です。現代ドラマではないような気がするんですけど基本的にはほのぼのご飯ものです（ほのぼのの定義は個人差が激…

章子は平凡な対象から、他の誰にも撮れない写真を生みだす。私が小説家としてデビューできたら、著者近影を撮ってもらう約束をしている。

クリスマス前に失恋したうみのくんに乾杯！！！！！ ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは一切関係がありません IF世界のうみのくんはこちら→https://ka…

時は２０１０年代。 セックスできなくちゃダメですか。とある少女の、現実と夢を駆ける境界線のない物語。どこからが夢でどこからが現実なのか？それともどちらも現実か。 ───ごっこ…

野津「ミステリクラスタ大集合！第四十八回チキチキ☆春の人狼祭り〜ポロリもあるよ〜」 柳「四十八回はやってないし何なら初回だしポロリは無い」 篠原「ボロンもあるよ」 柳「ボロンも無…

姫川かのんは城南大学に通う為に上京してきた大学一年生。 田舎の雰囲気に嫌気が差して上京してきたものの、都会の生活にもそれほど馴染めず、ぼんやりと学生生活を続けていた。 そんなある…

ひどく暑い夏の日、この郊外の閑静な町でまた左手首から先のない死体が見つかった。 俺は新米刑事の真島と捜査班に加わり、今日も夏の日差しを記憶に焼きつかせながら犯人を捜し歩く。 腕…