たとえば、特定の音に逆位相の音をぶつけると相殺できるらしいから、本当に波長の合う人間は自分とは真逆の人間なんだとミサカは自分に言い聞かせてみる。
自分も中々良いパートナーと出合う事が出来ずに長年もやもやしていて物に当たったりしていたのですが、この作品を呼んで大事なのは波動なのだと気付きました。自分もあなたの様に波動を調整して運命の相手の振動数に合わせようと思います。ありがとうございます。
両思いと思っていたら、それはただの思い込みで実は相手には別の想い人がいた……青春だね。ほろ苦いけれど、女なんて星の数ほどいるんだ。人生始まったばかり。この経験を超えた未来で、いつか運命の人に巡り会えるよ。明日は来る。波動……?うんうん、もちろん高まるよ。You can fly!行き着く先は知らんけど。ゴフッ。
ああこういう人っているよねと他人事で読み進めていたのが、その人物は第三者から見た自分の姿であるかも知れないという感覚に置き換わった瞬間、何とも言えない恐怖に取り憑かれました。気付かないことにして遠ざけておきたかった事実を、気付かざるを得ない距離にまで持ってこられた、そんな気持ちにさせられます。
今後こういう人が増えるんでしょうね。読了後の気味悪さといったらない。同じタイプの人物とはわたしも遭遇した経験があり、トラウマが復活しました。そうなんですよ。あの人達、おそらくこんな思考なんでしょうね。何かにしがみつくのは個人の自由ですが、特定個人にしがみついたならそれはホラーでしかない。現実に、しかも身近に存在し得る「無敵」×「正義」は第三者的からみれば十分に恐怖となり得る。この作品は「明るい闇」……いや、「業」といったものに強制的に目をむかせてくくれます。文章も雑味がなくて読みやすいです。今のところこの企画では一番、「くる」作品でした。
もう一体、さらにやばそうなのの影がありますよね…?
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