ブリキ屋さん

作者 こむらさき

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★★★ Excellent!!!

生々しいまでにリアルな質感だな!ってのが最初の感想でした。
まずなんと言っても、ブリキ屋さん、という謎の呼称。
なんだかよくわからない、でもみんなそう呼ぶ。アレって怖いよね。あのうっすら怖い感じ、読んで、ああそうか!ってやっと気付きました。
そういう、普段(もしくは過去に)うっすら怖いなあと思った覚えがあるかもしれない事がスッと入って来ました。
もっと色々書きたいことはあるのですが、ネタバレになってはいけないのでここら辺に。

とてもゾクゾクしました。

★★★ Excellent!!!

田舎の家、多発する事故、異常者として語られる「ブリキ屋さん」。
不穏が散りばめられた舞台。
そしてかかってくる無言電話。
「ブリキ屋さん」の所業は迷惑の域を超えてくることはないが鬱陶しい。
そこから、徐々に徐々に、逃れがたい脅威に取り囲まれる。
その正体は、本当は何なのか。
想像する余地のある分、読み手の中で恐怖が増してくる、そんなお話です。

★★★ Excellent!!!

何年にもわたって執拗に無言電話をかけてくる「ブリキ屋さん」。
「私」の家族は何故かかかってきてもそれを切らずに受話器を上げたまま放置。それが解決策、というか対策?らしい。その段階でもう「怖ッ」の一言なのですが、読み進めていくごとに恐怖は増幅していきます…!
謎がたくさん散りばめられている中に田舎暮らしの人間なら「あ、分かる」というポイントが多々あって、まさに田舎暮らしの私は主人公にどんどん共感していきました。だからこそ余計に怖くなるのですが…
田舎暮らしあるあるのリアリティさに「もしかして実話?」とチラッと思ってしまうほど。

またまだ暑い日が続く今日この頃、涼しくなりたい方は是非にご一読を。

★★ Very Good!!

目的も意図も解らないのに対象だけは自分だとハッキリわかる行為、怖いですね。
語り手の普通が少しズレているのも、その土地のおかしさに最初から片足を突っ込んでいるようで不安を煽ります。
空き缶を蹴るだとか帰宅を知らせる大声を出すだとか、そういった行為の一つ一つが致命的な何かに結び付きそうだと思わせる、不穏な空気を味わいました。