御調

因果応報って好きなんです。
嫌なヤツには悲惨な目に遭ってほしい！

細かくは描かれないけど随所から伝わる荒れた世界の描写も好みです。

このところ夜毎に読み耽っていた百物語もいよいよ終わり、最後の蝋燭を吹き消す頃合いとなりましたね。 講評もまた読み物として愉しく、そうそうあの作品はそうだよなあと思い返すものもあれば…続きを読む

一番怖いところは過ぎたと思っていたら、逃がさないぞと言わんばかりにしてやられました。方法を知らせてしまったんですね。なら遠からず…。

もしも普通の子供が我々なんか簡単に踏み潰せる上位存在だったら…という怖さと、災禍を撒き散らしながら願いを叶える様は『猿の手』や『今日も良い天気』を思い起こさせ、サラッと読めるのに骨…続きを読む

寒く寂しい土地を歩いていて足元の霜の美しさに少し頬を緩めながらも、その下に死体が埋まっていると気付いてしまうような、そんな気持ちになりました。 生々しい怖さから氷一枚隔てたところで…続きを読む

目的も意図も解らないのに対象だけは自分だとハッキリわかる行為、怖いですね。 語り手の普通が少しズレているのも、その土地のおかしさに最初から片足を突っ込んでいるようで不安を煽ります。…続きを読む

現実の隙間のような不思議な空間、現象。選ばれたわけでも運命に呼ばれたわけでもなく、そこに迷い込んだのは単なる偶然なのだろうけれど、少しジンクスを信じたくなって、ほんのり暖かくなりま…続きを読む

夢という言葉が、現と対を為す幻想や滑稽な妄想を指す一方で理想や目標をも指すということを思い出しました。逃げ込む先でもあり理想の到達点でもあり。 夢ならではの荒唐無稽さと軽妙な言葉遊…続きを読む

話が進む度に「これは読んじゃいけないことだったのでは」と思わせられて、でも読んじゃう。じわじわとにじり寄ってきた怪異と遂に邂逅するクライマックスシーンでは、むしろ悪意の矛先が自分で…続きを読む

おそらくは害意など無い、もしかしたら愛情だとすら思っている周囲の振る舞いが主人公を蝕む様がリアルで鬱屈した思いに息苦しくなりました。 そしてその抑圧からの解放！軽んじられる事に慣れ…続きを読む