凍土の下に死体があるような

寒く寂しい土地を歩いていて足元の霜の美しさに少し頬を緩めながらも、その下に死体が埋まっていると気付いてしまうような、そんな気持ちになりました。
生々しい怖さから氷一枚隔てたところで感じる寂しさと悲しさと、それから少しの暖かさと。これを自分が読むことで、語り手の彼が少しでも報われればと願います。

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