もしも普通の子供が我々なんか簡単に踏み潰せる上位存在だったら…という怖さと、災禍を撒き散らしながら願いを叶える様は『猿の手』や『今日も良い天気』を思い起こさせ、サラッと読めるのに骨太なお話でした。そう願えば(他者を巻き込みながら)そうなることに彼女は気付いていたのでしょうか、それとも。
怖い、について最近よく考えるのですが、この作品を読んで「怖い」がどこから来るのか考える事になりました。 怖い、ってどこから来るんでしょうね。 とてもサクサク読み進めて、最後まで一気に読みました。 ジワジワ高まって、読後もジワジワ来ました。(ほんとは違う言い方したい) いやもっと言いたい感想はあるのですが!ナイショです!ともかく読んで、味わってみてほしい。
とある少女の誕生日をつづった物語。話が進むごとに怖くなって行く素晴らしいホラーでした。