南波 晴夏

あのひとを追っていた「僕」のひと幕。 小さなころはきっと、お姉さんに手を引かれていたこともあったのだろう。 こういうことって、たぶん色んなところで起こっているんじゃないかな。 …

会話らしい会話をすることもない、クラスメイトの彼女と彼。 そんな彼からの頼み事を断る理由も思いつかず、彼女は彼のあとをついて行く――――。

夢を諦めたままアラサーになった唯子は、無気力にバイトをこなすだけの日々。 そんな折、近所の団地が取り壊される話を聞いて、ある男の子を思い出す。 二号棟に住んでいた小島くんは、今頃…

高校一年生の春休み、僕、安藤純はクラスメイトの三浦紗枝がBL本を買うところを目撃してしまう。どうやら彼女はホモが好きなようだ。まあ、だからと言って僕は自分が同性愛者であることを彼…

明るく楽しいことばかりならいいのに。どうにも切なさが拭えない、そんな恋もある。 いっそ、好きになってくれる人を好きになれたらどんなに楽なんだろう。 もちろん、想いが通じ合ってしま…

剣の天才である美少年キサラギ・ヒロ（15歳）は、弱きを助け強きを挫く——おとぎ話のような「英雄」に憧れていた。手始めに戦争で活躍するつもりだったが……夢追い人が急に敵を殺せるわけ…

はじめまして、Miyuと申します。 この話は、性的虐待を受けて育った私の実体験を書き連ねたものです。 けして気持ちのいい話ではありませんし、ただの実録です。 私自身恐怖心は消え…

幼馴染の有希とは、 触れられるほどの距離にいるのに とても遠い存在だった 僕は、君との心の距離を縮めたかった

この町にはつらい記憶しかない 君を想い続ける心が残ったまま 僕はわた雲に君を重ねた

高校生。もうそろそろ進路を考える時期であったマモルはぶらぶらと代わり映えのない日常を送っていた。 唯一楽しみであったのは、夜に空いっぱいに広がる星を見ること。しかしある日、リョー…

道徳や倫理に従って、最低限の前置きをば。 これは自殺を推奨するものではありませんし、その阻止を目的とするものではありません。 絶対駄目では無いし、完全許可でもありません。中立の…

　「ミスマッチングアプリ 」が開発されてから，恋愛は単純で，簡単なものになった 。 　いや。これは決して恋愛に限ったことではない。学校生活でも職場生活でも同じことだ。 　なんて言…

　幼い頃から日々を共に過ごしてきた珠千翔(たまちかける)と京珠香織(みやびかおり)。 　互いに好意を持っているのに、素直に一歩踏み出せない。そんな二人の放課後を描いた、五分で読…

田舎に住む少年が抱く、将来への不満 こんな場所に居たくないと東京へ飛び出すが――――

彼女はどうしていつもこの季節にやってくるのだろう 気になる僕は彼女を追うのだけれど その先には――――

心臓に重い疾患ををもつ広瀬 凜は、二つ年上の少年、斉藤 千春と出会う。 長い闘病で生きる意味を失った少女は、まっすぐな少年と関わるうちに変化が生じていく。 しかし、彼もまた大きな…

「僕のせいで……」と言って涙ぐんだ。男として、大人として、上手く生きられない愛しい夫。 　ひょろひょろの身体に青白い肌。趣味は魚たちや亀の世話をすること。耳にイヤーマフ装備…

何でだろう。僕の日常に、貴女は居ない。 非日常の中でだけ会える貴女。 僕と貴女は、いつだって帰る場所が違って……。 いつでも貴女を独り占めにしたいのに、貴女は僕とは別の場所に帰っ…

「ポカリカラーの空の下に行きたい、原付で。探すのよ、あの空を。それでね、お互いに恋するの、あの空の下で」オレの名前は船曳夏希、１６歳。彼女の夢を叶えるために旅に出る。ふたりで。

幼い頃から身近にあった近所の小さな神社には、樹齢100年は超えるご神木様があった。 紗耶香がご神木様に向かって悩みを打ち明けていたある日、一人の成年が現れる。

ごく短編を1番最初に投稿してみました 純文学のつもりです 夏だなあって思って貰えたら幸いです

地味で現在に至るまで虐められっ子だった如月心咲の人生は、バスケ部のエース長谷川奏との出逢いをきっかけに大きく変わっていく。

大人になって高校時代の親友に告白するが、彼女にはすでに恋人がいた。 しかし当時は俺の事が好きだったらしい。 そしてなぜか過去の世界にタイムスリップ。 やることはもちろんひとつ、…