衞藤萬里

たった二千五百字程度の物語が、とても鮮やかな色彩で、美しい。
良品です。

赤面せよ、首をたれよ。
そしておののき、あぁ、本当にそうだよなぁってなる。
それでもあがいて、さ。

最初から最後まで、一瞬も気を抜くことができない。
物語が奏でる独特の旋律は、読む者を呑みこむだろう。

弟子たちのたくらみ、そしてその結末……
先が読めず、どきどきして読みすすめました。
短い字数の中に、しっかりとした物語が構築されています。
思いもよらぬ良品です。

この物語が何の事件を下敷きにして書かれたか、気がつかない人はいないでしょう。 思想信条から受け止め方は様々だと思いますので、それは読まれた方各々にお任せといったところでしょう。 私…続きを読む

読んでしまった。
……まったくもう。

たった１万字弱の物語に、存分な重厚さ。
ざくっと斬られた感じ。
読む価値あり。

読む者皆、赤面してしまうがよい！ 惜しむらくは、もう少しやりとりがつづいて悶々とさせてもらった方がよかったか……いやあれぐらいだから、すっきりと切れ味がよいのか？ う～ん、悩ましい…続きを読む

約千五百文字の中に、物語が収められ、きちんと読ませてもらいました。
ごくごく身近な情景、読後にほんわかした笑いが出る暖かな良品です。

よく練れた文体、話法、諧謔。
これぞエンタメという一品、お見事です。

電車の振動が、レールの下の枕木のほんのわずかな段差を乗り越える音が聞こえてくる。 何だろうほんと、このすうっと入ってくる感じは。 けたたましいあおりはない。 でも静かに、心地よく、…続きを読む

しっとりとした清々しい物語。
良品です。

これぞ良作！という一品。 元は１万字あったものをダイジェストにとのことでしたが、接ぎ穂も不自然でなく、中身がぎゅっとつまった満足感。 このような良品に出会えるのは、小説読みの醍醐味…続きを読む

いや、ホントこわかった。
送り犬の伝承、心臓が止まるかと思った。
忠告。
気の弱いヒト、絶対読まない方がいい。
うん、やめときな、ホント、いやホント。

身もだえしたい人は、読むべし。
悶絶、注意。

やられた。
どんでん返し。
オチの渋みは……う～ん、自分的にはぎりセーフ！
でも良作だ。

お見事の一言につきます。
実に読み応えのある一品でした。

いいね、これ。
うん、いいよ。

＞『心身の調子が悪い時に、こんなこと言ってごめん。決断はゆっくりでいいからね。何年でも待つよ』
＞『よろしくお願いします』

ごちそうさま。
おいしく頂戴しました。

って感じ方をした事象を一個一個、プレパラートの上に乗っけて、その淡々とした語り口調が切実。
息苦しいよね、何でこうなんだろうね。
どうして自分と戦わなくっちゃならないんだろうね。

文体、雰囲気、ぴったり合いました。
季節を失った世界の無機質な舞台で、ふたりは淡やかな色彩でほんのりと浮かび上がっています。
良作です。

「友情が過去のものになってしまうなんて、私たちに限ってあり得ないと信じていた」 その一言の切なさがたまらないです。 あぁ、大人になるって、自分の世界を構築するって、むずかしいですね…続きを読む

この短い文字数で、妖しげな雰囲気を出した技量に感服です。
ひやりとした感覚を覚えました。

お話。拝見しました。
物語？いや、産まれる前の物語？
僕と私の対話は、何を産み出すのでしょうか。

手をのばした、その範囲内におさまる、落ち着きのある物語です。
読むのがもったいない。

こんばんは。
評価、ありがとうございました。
小余さんのお話、拝読いたしました。
硬質な言葉が独特の世界を描き出し、さわやかな気分になりました。

おはようございます。
言葉、胸に迫ります。
静かな、よいお話だと思いました。

おはようございます。
縄文土器の話、よいです。
関東の土器には縁がありませんが、中期の土器で表現される簿的センス、精神性は本当に驚きです。