★★★ Excellent!!! 良きお話 糸杉賛(いとすぎ さん) 人と接することが苦手な主人公が、人と会話を試みる。その時の不安や心の動きがとても繊細に描かれていると思います。 (話しかけた相手が好人物で良かった……!) タイトル通りの美しい情景の中、暖かくなれるそんなお話だと思います。お勧めです。 レビューいいね! 2 2020年10月3日 11:55
★★★ Excellent!!! 未来の後ろ、過去の前 アクリル板W 本作は大学を卒業して就職したものの、周囲と歩調が合わずに辞めて引きこもりとなってしまった青年が、林業と出会い再生していく物語です。 輝かしい未来を夢見ることも、過去を振り返り反省することも、どちらも大切で正しいことです。しかし、得てして正しいことが最適手であるとは限りません。そして、ダメだ、失敗だと論じるだけでは、問題は解決されません。 林業に従事する職人の言葉を通して、今をどう見つめていくのか、或いは今とはどこにあるのか、考えさせられる作品です。 レビューいいね! 4 2020年8月9日 15:06
★★★ Excellent!!! あたたかく、優しく癒される物語。 夏戸ユキ 恐らく、主人公の青年のような闇を抱えている人が、世の中にはたくさんいるのではないでしょうか。その闇に寄り添うような、優しい物語です。 レビューいいね! 2 2020年8月4日 01:25
★★★ Excellent!!! 元引きこもり青年が、自分を見つけられた場所。 夷也荊 主人公は武蔵野に住む元引きこもりの青年。青年は他人が普通にできることが苦手だった。会話のリズムに乗れないし、電話対応も出来ない。大学では自分も大学生として、底辺であってもそれなりに暮らせていた。だから、社会人になっても、それなりに出来ると思っていたのに、突き付けられた鬱の診断。 青年は長年引きこもっていたが、不服ながら林業に携わることになる。そこには青年とその両親の関係性の変化があった。 … 続きを読む レビューいいね! 5 2020年7月11日 05:47
★★★ Excellent!!! 生きることに触れる。そして、もう一度歩き出す。 Garanhead 人間関係の軋轢とままならぬ世間との間で消耗していた青年が、武蔵野の森と老人をきっかけにして再起していく話です。 見知った光景が失われる時に、自分の子ども時代の終わりを感じる。その一連の描写と表現が素晴らしかったです。 そして、老人の語る様はまるでうっそうと茂る木々の中に混ざった古木のようでした。語りかけてくる言葉が再び生きることへの期待を青年に与えてくれます。 古くからそこにあるものに目を… 続きを読む レビューいいね! 3 2020年7月4日 03:42
★★★ Excellent!!! ひとりの青年の再生の物語 ゴンザレスkuwawa 社会にうまく馴染めない青年が、武蔵野の森の林業、そしてとある人物の言葉によって立ち直っていく物語。 武蔵野の森の描写が、青年の心の回復と再生のストーリーを優しく彩っています。 レビューいいね! 3 2020年7月3日 01:31
★★★ Excellent!!! うまく生きれない人たちに捧げる応援歌 棘 慧 よくわからないけれど、最近、何となく感じる生き辛さ、というものは私だけではなく、おそらく皆が抱えているものなのではないかと考えるようになりました。 この物語の主人公は、とても正直で素直で純粋なのだと思います。 だからこそ、生きづらい。 私もサイクリングや登山、ダイビングなどによく行くのですが、自然と触れ合うと、心の中の凝り固まっていたものが解れていって、無になることができます。ゴチャゴチャ… 続きを読む レビューいいね! 4 2020年6月28日 15:21
★★★ Excellent!!! 生きるとは何ぞやを感じる作品。 美ぃ助実見子 生きるとは何ぞや……。その言葉が身に沁みます。 生きていく糧、生きていく意味、自分の居場所はここで良いのか。その先には不安しかない。でも、陽は優しく照らし続ける。感慨深いものを覚えます。 目にすれば、スッと主人公の青年へ感情移入できる。それは作者様の心理描写が旨いからだと言えます。 青年を見守る老人。作中を通して老人の強さもほのぼのと感じ、長い人生経験から生み出される助言は、生きる大切… 続きを読む レビューいいね! 7 2020年6月24日 14:25