生きるとは何ぞやを感じる作品。

 生きるとは何ぞや……。その言葉が身に沁みます。

 生きていく糧、生きていく意味、自分の居場所はここで良いのか。その先には不安しかない。でも、陽は優しく照らし続ける。感慨深いものを覚えます。
 目にすれば、スッと主人公の青年へ感情移入できる。それは作者様の心理描写が旨いからだと言えます。
 青年を見守る老人。作中を通して老人の強さもほのぼのと感じ、長い人生経験から生み出される助言は、生きる大切さをそっと諭してくれます。

 偉大な自然に抱かれる人たち。その中に人の優しさを見事に溶け込ませて、人の温かみを引き立たせる感動も味会うことができます。
 是非、皆様もご一読ください。物語を最後まで読み終えた時、きっと読者は人の温かみを覚えます。

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