幻中紫都

数千年を重ねた歴史の果て、革新的な新エネルギーによって発展を遂げた世界、エルゼノア。 資源枯渇と度重なる戦争によって大地は汚染され、人間は、遥か天空までに及ぶ高層建築の上に築かれ…

『青い遺体』を集めている主人公、フォルカー。誰がどんな手を使って、遺体を青く半透明にしているのか、フォルカーは解明しようとしていた。 そんな彼の目の前に、喋る生首が転がってくる。…

ずっと友達だと思っていた。 でも、そう思っていたのは私だけなの？ ──教えてよ。

こちらは読み切り版です。連載版とは展開や細かい設定などが異なる部分がごさいますのでご注意、ご了承ください。 ◈◈◈ かつて「ニホン」と呼ばれていた島国で突如発生した「オニ」と…

無痛症の青年、ライヒェは痛みを知らない自分を『人間ではないもの』のように感じていた。そんな彼が公園で出会った少女、クランクハイトはライヒェと反対に、何かに触れると痛みが走る、異痛…

　毎週木曜日はカップ麺の日。 　それが、大学に通い始めて二ヶ月が経った西塔佐奈のルーティンだった。 　一人ぼっちでも良い。 　ただ、平穏な日々が送られたらそれで良い。 　――そ…

アルミ缶の上にある蜜柑を題材に小説を書け！その指示をこなそうと奮闘する文学部部員・田中の答えとは？

処女作の純文学私小説です。第一回きつね童貞文学大賞応募作。

親に、教師に、同級生に求められてきた「いい子」。 いい子であれた証にずっと貯め続けてきたビー玉の瓶詰がいっぱいになった時、少女はたった一つの自分の願いを叶えるために行動を起こす。…

拾ったぬいぐるみは、少女の思い出を疼かせる。 憧れのままなら、傷付かなかったのに――。 けれど、傷はいつかは癒える。 雨に濡れた髪が渇くように。

何であろうと構いません。足を前に踏み出し、新たな事へ挑戦している（若しくは、挑戦しようと考えている）者へ、この手紙を送らせて頂きます。

『紋唱術』という召喚魔法(のようなもの)を学ぶミルンは、夏休みのレポート課題のために森を訪れた。目的はその奥深くにある精霊を祀った祠を調査することだ。 相棒のオオカミ・シェンダル…

祖母が亡くなり、新幹線で母の実家へ向かう途中に出会った青いワンピースの女性。行きずりの人と死者、二度と出会えないのはどちらも同じ。 こちらの自主企画に参加しました。 三題噺「…

　漢帝国の再興を成し遂げた光武帝・劉秀。 　そんな彼と天下を巡って対立した赤眉軍に皇帝として擁立されていた建世帝・劉盆子。 　まだ十代の少年で事実上の傀儡であった事から許された…

ある日、歩道橋で起きた悲しい事件。 真夜中の人形との出会いが真相に迫る。 5/10とりあえず、推敲しました。 2024/4/24 応援・コメント・レビューありがと…

これは、もういない俺の両隣の家に住んでいた人たちの話である。 （この話はフィクションです）

「誅戮のヘイトレッド」の続きのような、2巻目をイメージして書き始めたSSです。SSという長さを超えたので二巻ということにしました。 誅戮のヘイトレッドはこちら▶https://k…

－短編（読了時間 約５分）－　 ある大富豪が自己満足で、全身ダイヤでできた１メートルもの人形を作らせました。 心を持った精妙なその人形は、『ダイヤモンドマン』と名づけられ、 大…

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

希少な犬を手に入れた女性の話です。 改題しました。

　自作をあまりにも辛辣に批判された文士が、批評相手を招いて話し合う。 　あくまで穏やかに、声も荒げず紳士的に。 　—―しかし静かな言葉の内に、身を焦がすような怒りを隠して。言葉の…

薔薇の季節になると疼く古傷。《僕》は過去を清算するため《彼》の遺族に会いに行ったが、今一つ話が噛み合わないのだった。

小さな書店に務める書店員、宮下咲子は大学生バイトの少女から一冊の小説を押しつけられる。 少女の一押しだというその本の作者は、人気作家のカルマ。彼（？）は自身の素性を一切明かさない…

冗談のつもりで放った言葉。その相手が例え気の置けない親友や家族だったとしても、知らず知らずのうちに傷付けてしまったことはありませんか？

　ライトノベルではなく、文芸寄り？の童話です。異世界転生ではなく、『異界転生』のお話を書いてみました(汗)　読み切りの作品です！ 　あと、メスの子牛がヒロインです。お仕事の話は、…

とある女性の、事件と恋に関する証言記録。 ─── 【御礼】 ミステリーランキング週間9位/日間5位ありがとうございます。（それぞれ、2022/04/13、4/15付） ◯ …

慶応3年11月15日、この日、京都近江屋で坂本龍馬を 斬ったのは誰か？最新法医学と今日残る重要証拠を 元に、犯人をあぶりだします！ 歴史の真実とロマンをあなたと共に！

KAC2023参加作品。 お題「本屋」にまつわる少し切ない物語。

※この短編には人が食われる表現が含まれています。 　すべてを忘れて闇落ちしたものの、交流があった人間に訳も分からず執着しては殺して髑髏を手元に置いていた鬼の俺っ娘が、かつて自分…

雪の日。突然、空から何かが落ちてきた。それは大きな羽を持っている鳥のようだが、人の体を持っているのだった。 落ちてきた者は、自分を『雪の降り子』──天使だと言った。 出会うはずの…

「なあ、優海。一緒に、落ちてくれへん？」 そう言って、あなたは私を空へと沈めた。 私に笑顔をくれたあなたは、死んでしまった。大きな大きな後悔の種を私に遺して。 敬称略 設定…

目の前で、田中さんの可愛い顔が潰れたので、私は明日も生きていける気がします。

ある本屋の軒下で出会った2人がぽつぽつと話すだけのお話。 季節が進み、2人の思いも進む、初々しい恋。 ※同じくノベルアップ＋様にて公開中です。

※ご注意※ 本作に自殺を教唆する意図はありません。 （『小説家になろう』様にも投稿しています）

テーマは移民と差別です。良ければどうぞ なんか……最終話の6話を先に読まれることが多いですがテーマ性の中身だけ知りたいのでしたら、あとがきに移民問題について要約してますのでソ…

仮回「一週間の書架_嫉妬」用。 『少女レイ』というボカロの曲から得たインスピレーションを文字にしました。

ある日から他人を否定することができない代わりに、口から花びらを吐くようになってしまった主人公。 「いい？　絶対に学校では花を吐かないこと。どうしてもなにか言いたくなっても我慢す…

　とある小説サイト『書くと読む』……一人の部屋で膝を抱える私の、心を開放できる場所だった。そこで出会ったの。私に影響を与えた存在。『ウメチカ』という作品。そのエッセイを執筆してい…

あなたは、ストレスを抱えすぎてはいませんか？誰かに相談するなり、上手く発散できるやり方を見つけないと、化け物に姿を変えられるかもしれませんよ……？ これは、負の感情を増幅されて…

赤ずきんはおかあさんから森の向こうにいるおばあちゃんにお使いを頼まれました。 そして森を進んでいると、黒い毛皮の狼と出会いました。

同居中の拓弥が急死し、貴美の日常は空虚感に包まれていった。 藤光さん企画の三題噺（「声」、「額縁」、「部屋」）の競作、 参加作品。 https://kakuyomu.jp/us…

#realmarshmallowbullet ここ最近、どのSNSを開いてもこのハッシュタグは延々とトレンドに乗り続けている。世界中の弾丸がマシュマロに、液状の兵器がジンジャエー…

今回はこのような発表ができ、本当に光栄です。皆様に愛される作品が生み出せたことを誇りに思います。 夢を追い続けることを頭ごなしに批判する人は世の中に沢山おります。 僕もその中の一…

　人気の無い道。周りには古い建物が並んでいる。 　そんな中、１つだけ人が住んでいる家があった。そこには黒いストレートな長い髪が特徴的な青年が微笑みながら立っていた。 　顔上半分は…

人間が住むこちら側の場所。彼女たちが住むあちら側の場所。 ーーある時、一人の人間の少女のもとに、政府の役人を名乗る人がやって来る。 「君は贄人に選ばれた」 そう言ってその人は、少…

今回は２作品について語りたいと思っております。私が作者ではなくいち作品ヲタクとして回答していきます。 「自信作について熱く語り、読者に熱を伝えよう！」春瀬なな様の企画に参加です…

人間の身体が欲しい怪異、コッパさんはある日、湊という青年に出会う。 湊の家族を目の当たりにし、彼の身体を奪うことで家族が欲しいと願うコッパさんに、湊は——。