このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(382文字)
心の思いが水仙の花びらになるということがとてもシュールで新鮮でした。水仙はナルシシズムを象徴するんでしたっけ?主人公が吐く花が水仙であることはそうしたニュアンスも意図的に含まれているのでしょうか?それとも単なる偶然なのでしょうか? 吐かれた水仙は実は言葉にならない言葉であって、この言葉にならない言葉を汲み取ることのできる彼女をすきな人たちの心や体の中に入っていくのでしょうか? ともかく、このはなしは一つの救いの物語のようです。