「階段の踊り場」を含む小説

　死刑囚（未決）の未完の手記とそれを読んで曖昧な記憶を辿り執筆を始める、とある患者。それは果たして実際に起こった事件のミステリーとしての再現なのか？　単なる狂人の与太話か？ 　4…

学園内の階段の踊り場で拾った一枚のメモ用紙。 それは、変わらなかった日常を、進まなかった関係を、あっという間に動かした。

　高校二年の春、ピアス穴を開けた。 　勉強しろ、成績を上げろと口を揃えて言ってくる大人たちへの思春期特有の反抗だったと思う。 　当たり前だけど登校したら怒られたので、さっさと教…

夕暮れ近づく校舎の階段の踊り場。 卒業式の日に、私はあなたからの卒業を決めた。 振り返らないでね、あなたも私も。

昼休み。 屋上への階段の踊り場で、私は有紀と佳織に昨日のことをたずねた。 ふたりの恋は、順調にスタートしているらしい。 　 　 「安藤さんと遠藤君」⑦

文化祭のさなか、男子生徒、水向晴（みずむかい・はる）の墜死体が発見される。 落下したと思われる階段の踊り場には青い液体が残されていた。 彼は何故死んだのか。 真相を探るため、…

【あらすじ】　※第二章からは不定期更新です。スミマセン。 　「どうして……どうしてあたしは……」 　階段の踊り場に近づくと、涙のように滴る雫のような小さな声で呟いていた。 　耳を…

ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ…… 校舎の屋上へ至る階段の踊り場で、クラスメイトの土屋蝶美と府阿久悠が濃厚なキスをしているのを見掛けてしまったのは偶然のことだった。 何なんだ？　何なん…

学級委員長の石渡葵は、真面目過ぎる自分にコンプレックスを抱えていた。 ある日、クラスで断トツのイケメン、小倉大空に日直をサボったことを注意すると、女子達からコソコソと悪口を言わ…

受かると思っていた高校に落ちた。街を彷徨い、一人階段の踊り場に居た私は、奇妙な少女と出会う。 「その命を少し分けてはいただけないでしょうか」 そんな言葉から始まる、ガールミー…

休み時間に階段の踊り場の手すりに凭れながら友人と雑談していると背後の全開に空いた窓から風が吹き込んできた。 階段を上がっていた女子のスカートが風で舞い上がり、下着が一瞬見えてし…

史上最年少でメダリストになった楡紫苑には特別なあの人の存在があった。はじめは遠くにいたけれど、階段の踊り場ごとに距離は詰まっていく。

伝えたいのに伝えられない、そんな心の中の想いはLINEなんかじゃ伝えきれない。「好きだよ」の一言じゃ短すぎる。 そう考えた女の子が、好きな男の子に宛てた一通のラブレターです。 わ…

階段の踊り場で、母が規則正しいリズムで踊っている。 トントンタッ　トントンタッ 口元には絶えず笑みを浮かべ、目をうっとりと閉じている。 身に纏った衣装はショーウィンドの中の、…

連載の『ワンダーラビリットココア』の「あふれる水曜日とココア」の〝ぴぴ〟目線で書いたお話です。 〝ぴぴ〟が階段の踊り場に1人残された後から始まります。 〝ぴぴ〟は本当にカラスをや…

５限が終わる５分前の午後２時４５分。階段の踊り場に光が美しく差し込むのを、古びた校舎の幽霊である『私』はいつも眺めている。だけどあと数ヵ月後には、この校舎は取り壊されてしまうのだ…

高校二年の六月。澤村京谷が校内一の不良少女と思っている、多下幸に唐突に助けを求められた。突拍子のない幸の言動に振り回され、幸がインターネットで見たと言う『タイムスリップをする方法…

とある廃れた街の荒廃したビルの屋上前の階段の踊り場で、３人の獣人が立っていた。獅子の獣人、牛の獣人そして兎の獣人だ。 ３人はなんと１０歳の子供獣人だった。 「な、なぁ・・これが…

ミチルの通う学校の西階段の踊り場には、大きな鏡がある。 黄昏時にその鏡をのぞき込めば鏡の世界へ引きずり込まれると言う。 ある日ミチルは幼馴染のマサトとともに、噂の真相を解明しよう…