「米軍基地」を含む小説

間もなく離婚する予定の私。 肉を摂取したくて仕事帰りに立ち寄った牛丼屋、日本人より外国人の方が多い店内、客同士の噛み合わない会話。 タバコ屋の店先では、闇の隙間を仄白いタバコの煙…

1988年、春の日、丘の上の公園で弁当を食べていた周一の前に、外国人の少女が現れた。おにぎりを持って。 「これ、なに？」 「……明太子」 「めん、た……？　なに？」 「ふぃっしゅ…

1988年の夏の夜、米軍基地のメインゲート前に立つ睦美は、声をかけてきた派手な美人に強引に飲みに連れて行かれ、記憶がないまま一夜を明かしてしまう。 その女性は玲子と名乗り、睦美が…

1988年、米軍基地のある町。 大学生の前田冴子は、アルバイトの先輩の小沢真帆といつものようにドーナツ屋でしゃべっていた。 時々彼氏が言うような甘い言葉を口にする真帆に、冴子は……

とある、米軍基地に新しく入ってきた新期生の訓練生が入隊して来た、期間は2年間であり成果を出し、卒業した物は、軍人になれる資格が付与される、そしてそこに猫耳が生えた少女、レミベルス…

月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。 家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。 彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。 近くの米軍基地で仲間を皆殺し…

WOWOWで放送されている沖縄を舞台にしたドラマ「フェンス」。 その主な舞台である沖縄本島中部で育った私の話です。

在日米軍が目論む人類初のタイムスリップ観測実験。それは第二次世界大戦末期に邪馬台国と思われる遺跡で発見されたスマートフォンから始まった。カギを握るのは一人の少女。しかし、そこには…

　小菊は、いま知っていることばで言えば、「空気の読めない」子だった。それも、極端に！ 　その小菊が言い出した「将来の夢」をはぐらかすために、おれは大瀧詠一の曲の話をした。すると、…

昭和20年5月、米軍による日本本土空襲はいよいよ激しさを増してきた。大工の棟梁亀蔵一家が生活する竜門村は、米軍基地となったサイパンと、空爆目標の関西地域とを結ぶ航路の真下にあった…

意外なところに、今も沖縄戦の爪痕が残る。 ガマの跡、亡くなった方を弔う塔、米軍基地･･････。 長らく沖縄で育ってきた筆者が感じた沖縄を、書き記してみます。

あらすじ：首都近郊都市の小学校に田舎から転校してきた十歳の僕は、早朝の散歩道で知り合った首長海竜のDと友達になる。一方、小学校の文化祭で演奏すべく仲間五人で組んだバンドは評判とな…

その「日本国」の状況は十年程前に一変した。領海に侵入してきたＰ国漁船との小さな争いが、あっという間に全面戦争へと拡大し、Ｐ国の核ミサイルが、自衛隊基地と都市部に向けて発射された。…

日本の都道府県の数は47である。 ただし、ウワサによると48番目の都道府県が日本にあるらしい。 このエッセイは48番目の都道府県の調査レポートである。

お父さんを事故で亡くしたユウタ、冬休み前に友達と浮かない顔でクリスマスの話。 やがて冬休みを迎える、 お父さんからのクリスマスプレゼントが届く…

戦後間もない頃の米軍基地で生まれたマリアは、世話をしてくれた伍長の帰国に伴い、日本人の「先生」に引き取られる。 一目会ったその日から先生に好意を抱き、その手に噛み付いてみたい、ど…

日常から逃避行する先は、エメラルドグリーンの澄んだ海と、緑濃い熱帯雨林の森を育む沖縄諸島。水底に沈んだり、丘陵に佇んだり。ただそれだけで、心が息を吹き返す場所。 「南国の青い海…

相模原は、以前から米軍基地から発展するようになってきた「軍都」と言われてきたが、実はその歴史は古く…。時代は、旧石器時代(2万年前)まで遡ります。

東京・新宿から電車に乗って、わずかに1時間――。 神奈川県央に広がる綾瀬市には、鉄道駅はおろか、国道すら存在していません。 ところがここには、関東有数の米軍基地・厚木基地がありま…