この物語、メチャクチャ面白いと思うんですけど、なんで読まれないのかが不思議だったんですが、多分1話が長いってだけで「ブラバ」している人が多いんじゃないかな?というのが私の推測です。でも、それって本当にもったいないことです。この小説、面白いですもの・・・。
さて、物語は「とある女性」から持ち込まれた「スマホ」から、この「スマホ」に関する「奇妙な因縁」と「回想」が始まり、そこから「米軍基地」と「とある」秘密結社が顔を出す。そして、「スマホ」のデータの話をしているのに、「なぜか」話は弥生時代とリンクしていく、そう「卑弥呼」の時代に。
はい、「たった」3話でこの「内容」ですよ。ちょっとすごくないですか?ということで「スマホ」を軸に「話」が「超展開」するこのお話、是非、皆様に読んでもらいたいです。
あ、ちなみに私のこの物語でのお気に入りの台詞は「物理的に不可能」です。そして、このセリフは、まぁ・・・。とこれは読んでからのお楽しみという事で!
惹かれて読んだのですが、たしかに情報はキャッチコピー通りではありますが、まとめて読み手に押し付けるようなことが一切なくむしろこの情報量だからこその、綿密な描写を駆使してしっかりと情報を支えられている印象を受けました。
現在三章を読み進めたところなので、本題に入っているわけではありませんが、情報の出し方に加えて登場人物の描き方に好感が持てます。
主人公はアパートに住んでおり、そこの住民の説明等にも表れているのですが、古い街並みの中にいるスペシャリスト的な形で紹介がきっちりと描かれているのですが、嫌味さを一切感じることがなく素直に感心させられるとても素敵な描き方です。
また、相方?というか共に行動する高圧的な女性もいるのですが、主人公の受け取り方の描写が柔らかく納得のいく組み合わせに見えてしまい作者様の筆力の高さが伺えます。
スマホという身近な機器がキーとなる物語のため、情報が多くとも視線がブレる心配はありません!
この先の展開でどのような秘密を出してくるのか楽しみな作品となります!
ミステリーなので、内容的な部分には触れないようなレビューなので、ぜひあなたの目で内容は確認してください!