概要
我々が向かう「北の列島」は、かつて世界有数の経済大国「日本国」だった。
その「日本国」の状況は十年程前に一変した。領海に侵入してきたP国漁船との小さな争いが、あっという間に全面戦争へと拡大し、P国の核ミサイルが、自衛隊基地と都市部に向けて発射された。自衛隊は壊滅し、都市部は数千万人の死傷者を出す惨憺たる状況となった。在日米軍基地に被害はなく、米国はP国との核戦争を回避する選択をした。さらに、P国軍は日本海沿岸に侵攻し、日本住民を一方的に殺戮し始めた。国連安保理が一致した対応を取れない中、「日本国」の地獄の様な惨状が続いた。
そして二か月が過ぎようとした時、東アジアの大国であるC国が大規模な停戦監視団と軍隊を日本に送り込み、本州地域の日本住民を保護するという名目で、事実上の占領統治を開始した。そして一年後、C国は、米国との合意のもと、新たな自治政府「東海人民共
そして二か月が過ぎようとした時、東アジアの大国であるC国が大規模な停戦監視団と軍隊を日本に送り込み、本州地域の日本住民を保護するという名目で、事実上の占領統治を開始した。そして一年後、C国は、米国との合意のもと、新たな自治政府「東海人民共
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