「空の街」を含む小説

南国の太陽の照りつける市場。盗みの嫌疑で捕まった少女ふたりを警官から救ったのは、絶世の美女だった。彼女は、娼館の女王で、麻薬カルテルの若きボスの愛人。気が強くて、自由で、情が深く…

　中学二年生の空（そら）は孤独な日々を過ごしていた。 　学校で憂鬱な一日をやり過ごした彼女は、下校途中に自分をいじめるクラスの女子グループに声をかけられる。 　難癖をつけられ、嫌…

冬の日の朝と昼と夜と。

※以前はコンテストに応募するために内容を大幅にカットして掲載していましたが、コンテストが終了致しましたので、本来の状態に戻します。作業終了まで、もうしばらくお待ちください。 『…

いつもの朝。 男子高校生、涼真が身支度の仕上げとして全身鏡の前に立ち、不意に右手を上げると、鏡に映る自分も右手を上げた。 現実の自分と鏡の中の自分の左右が揃うことは、鏡の世界が反…

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過】 事件も何も起きません。 北欧家具に魅せられた男の、とある半日を描いています。 ※この作品はフィクションです。

　機械神操士アリシアは生まれ故郷とされる空の街にリュウガ・ムラサメと共に向かうことになる。「雲」を作ったことにより空の街の航路が妨害され姿を表したのだ。空の街の動力炉として使われ…

全てが銀の膜で覆われた、色があるのは自分だけ。どうしようか。

ある日、訪れる機会ができた故郷で見上げた空。その面影は無かった……

時は全天時代。赤い暴漢に襲われた黄空（キソラ）ひたきはパワードスーツを手に入れる。〈空〉を自由に駆けることの出来るパワードスーツを手に入れた彼女は、居合わせた元(ハジメ)いろはと…

薄暗い雪山の集落『空の街』では十年に一度、生きた少女を山に捧げる儀式『魂の日』が行われている。 飢えと寒さに苦しみ希望を失った民は生きる意欲を失い、流されるままに少女を犠牲にし続…

タタリとチタの2人は、クジラが泳ぐ空の街に住んでいた。 ある日、チタが禁じられた書庫に行き、本のカケラを見つけてきた。 「下界に行く」 そう言うチタに付き合ってタタリは、一緒に書…

２０１８年２月、数年ぶりに東京に降り積もる雪――僕はとあるビルの屋上から街の雪景色を撮影しようと屋上へ上がった。 するとそこに一人の男が立っていた。僕は男の後ろ姿と雪が降り出す前…

東京・品川。 ありふれた日常の風景の中に、時々見え隠れする昭和の戦争の記憶。 あの時代を生きた私の祖母も、まさか空から爆弾が落ちてくるとは思わなかっただろう。 そして今、2017…

いつまでも平和な日々は続かない。 兄の拓馬と妹の玲奈は地元の高校に通う高校生だった。 しかしとあることがきっかけになり航空自衛隊に保護されるようになる。 二人をまちうけていたのは…